地方経済

百貨店の買い物、気軽に代行・宅配 中国地方で広がる 配達業者と連携/物産展商品も

2021/10/15 22:18
福屋八丁堀本店で注文の商品を探すENEOSのスタッフ(左)

福屋八丁堀本店で注文の商品を探すENEOSのスタッフ(左)

 中国地方の百貨店が、買い物代行や宅配など、来店しなくても商品を購入できるサービスを広げている。新型コロナウイルス禍の中、外出を控える人の需要を取り込もうとネット通販以外も強化し、売り上げの確保を狙う。新たな客層の開拓にも期待している。

 福屋(広島市中区)は今月、八丁堀本店(同)と広島駅前店(南区)の地階食品売り場で買い物代行を始めた。市内でサービスを試行している石油元売り大手ENEOS(東京)と提携。同社の専用ウェブサイトか電話で注文を受け付ける。フロアのほぼ全商品で買い物代行に対応する。

 代金の1割と490円の手数料が必要。配達エリアは中区の全域と東、南、西区の一部で、午後2時までの注文は即日届ける。売り場に似た商品があった時などは、配達員が電話やチャットで客とやりとりする。

 福屋は「外出を控える顧客の需要に応えたい。ネットと電話で注文でき、幅広い年代に対応できる」と客層の拡大に期待する。来年3月末までの予定。

 広島三越(中区)は14日、食品売り場に宅配サービスを導入した。生鮮食品や弁当、すし、ワイン、高級チョコレートなど約200品が対象。料理宅配サービスの「ウォルト」のアプリを通じて注文を受け、6キロ以内の地域に配達する。配達料金は99〜399円。「ネット利用が中心の新しいお客にも、手軽に買い物をしてもらいたい」とする。

 催事の商品に宅配の対象を広げたのは、そごう広島店(同)。13日に始まった北海道物産展で扱う海鮮弁当やコロッケ詰め合わせなど9品の注文をウォルトで受ける。6月から地階食品売り場で始めたサービスは、対象を当初の約270点から約400点に増やした。「宅配が定着してきた」と手応えを示す。

 天満屋(岡山市北区)は4月から、岡山店(同)と福山店(福山市)で電話注文を受け付けている。生鮮食品や金券、大型の商品を除く店内の商品が対象。宅配(有料)のほか、主要各店でも受け取れる。オンラインで店員が接客するサービスも展開している。(筒井晴信) 


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