東大に「大江健三郎文庫」 自筆原稿1万枚超を寄託
2021/2/12 16:01
東京大は12日までに、ノーベル賞作家、大江健三郎さん(86)の1万枚を超える自筆原稿など、計約50点の資料が文学部に寄託されたと発表した。同学部は今後、資料を管理する「大江健三郎文庫」(仮称)を設立し、研究者向けに公開する方向で検討している。
資料は大江さんの自宅のほか、著作の版元である講談社や文芸春秋に所蔵されていたもの。大半が自筆原稿で、校正刷りなども含む。初期の「死者の奢り」(1957年)から中期の「同時代ゲーム」(79年)、「晩年様式集」(2013年)まで幅広い小説作品が含まれ、推敲の様子などがうかがえる。
「文庫」の設立時期は未定。
あなたにおすすめの記事
文化・芸能の最新記事
-
ヤフーとLINEが経営統合 国内最大級のIT企業誕生 [経済] (3/1 21:25)
-
首相、宣言解除は直前まで見極め ワクチンと解散の関係触れず [政治] (3/2 13:17)
-
広島・大瀬良、3年連続開幕投手 大役に「大変光栄、責任を全う」 [スポーツ] (3/1 17:07)
-
神戸市で変異株36件確認 英国由来など、独自発表 [科学・環境・医療] (3/1 23:09)
-
小池都知事ら、宣言解除に慎重 首相「最終的に私が判断」 [政治] (3/2 19:51)
吉川英治文学賞などが2日発表され、第42回吉川英治文学新人賞に「NEWS」の加藤シゲアキさんの「オルタネート」と、武田綾乃さんの「愛されなくても別に」が選ばれた。 他の受賞作は次の通り。 【第55回...
囲碁の第59期十段戦5番勝負の第1局は2日、大阪府東大阪市で打たれ、挑戦者の許家元八段(23)が205手で芝野虎丸十段(21)に黒番中押し勝ちし、先勝した。 許八段は初挑戦での奪取を狙い、芝野十段は...
将棋の第70期王将戦7番勝負の第5局は1、2の両日、佐賀県上峰町で指され、挑戦者で後手の永瀬拓矢王座(28)が110手で渡辺明王将(36)を破り、対戦成績を2勝3敗とした。 第6局は13、14日に島...
2017年にノーベル文学賞を受けた長崎市出身の英国人作家カズオ・イシグロさん(66)の受賞後第1作となる長編小説「KLARA AND THE SUN」が2日、世界で同時発売された。邦訳版は「クララと...
名古屋市は1日、名古屋城天守西側の本丸内堀で見つかった石列を報道陣に公開した。1610年ごろの建築計画にあった小天守の石垣基礎に当たる可能性がある。絵図で計画は知られていたが、実際に遺構とみられる構...