ニュース

簑助さん、観客魅了し引退 人間国宝の人形遣い

2021/4/24 20:13
 現役最後の公演となった「国性爺合戦」の「楼門の段」に出演し、「錦祥女」を遣う吉田簑助さん=24日午後、大阪・国立文楽劇場(代表撮影)

 現役最後の公演となった「国性爺合戦」の「楼門の段」に出演し、「錦祥女」を遣う吉田簑助さん=24日午後、大阪・国立文楽劇場(代表撮影)

 人形浄瑠璃文楽の人形遣いの第一人者で人間国宝の吉田簑助さん(87)が24日、国立文楽劇場(大阪市)で現役最後の公演を務め、引退した。華麗な手さばきで観客を魅了し、約80年に及ぶ舞台人生を締めくくった。

 吉田さんは「国性爺合戦」の「楼門の段」に出演。幼少時に生き別れた父親と再会する女性「錦祥女」の人形を細やかに動かし、その思いを繊細に表現すると、客席から盛大な拍手が送られた。

 吉田さんは出番の後、舞台から観客にあいさつ。三味線の人間国宝、鶴沢清治さん(75)から花束を渡され、吉田さんは感極まった様子で目を潤ませた。


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

文化・芸能の最新記事
一覧

  • 三島由紀夫賞に乗代雄介さん (5/14)

     第34回三島由紀夫賞と山本周五郎賞(新潮文芸振興会主催)の選考会が14日、東京都内で開かれ、三島賞は乗代雄介さん(34)の「旅する練習」(講談社)に、山本賞は佐藤究さん(43)の「テスカトリポカ」(...

  • 散逸の陶片、1世紀ぶり再会 (5/14)

     信楽窯業技術試験場(滋賀県甲賀市)は14日、所蔵している陶片が1893年のシカゴ万国博覧会に出品され、入賞した作品の一部であることが分かったと発表した。岐阜県中津川市で保管されてきた同じ作品の陶片と...

  • 大宅壮一賞に石井妙子さん (5/14)

     日本文学振興会は14日、第52回大宅壮一ノンフィクション賞に、石井妙子さん(52)の「女帝 小池百合子」(文芸春秋)が選ばれたと発表した。賞金は100万円。贈呈式は6月下旬に東京都内で開かれる。 石...

  • 出版大手3社が流通進出へ (5/14)

     出版大手の講談社や集英社、小学館の3社と総合商社の丸紅は14日、書籍や雑誌の流通会社を年内に設立するための協議を始めたと発表した。 出版物は、出版社から日本出版販売(日販)やトーハンなどの大手取次会...

  • 日テレ社長に杉山美邦氏 (5/13)

     日本テレビホールディングス(HD)は13日、子会社の日本テレビ社長に代表取締役で日本テレビHD社長の杉山美邦氏(66)を昇格させる人事を発表した。小杉善信日本テレビ社長(67)は両社の副会長に就任す...