ニュース

「米軍に対応の主導権」と危機感 福島原発制圧で自衛隊中枢

2021/5/3 16:12
 米空母ロナルド・レーガンを訪問し、救援活動についての説明を受ける折木良一統合幕僚長(右)、北沢防衛相(同3人目)とルース駐日米大使(同2人目)=2011年4月、三陸沖

 米空母ロナルド・レーガンを訪問し、救援活動についての説明を受ける折木良一統合幕僚長(右)、北沢防衛相(同3人目)とルース駐日米大使(同2人目)=2011年4月、三陸沖

 2011年3月の東京電力福島第1原発事故の対応を巡り、防衛省・自衛隊の中枢で、日本側の想定外の強力な指揮権を持った支援部隊を米軍が編成したことに「事故対応の主導権を奪われる」との危機感が一時広がったことが判明した。3日までに現役、OBの自衛隊幹部らが証言した。

 東日本大震災の米軍による「トモダチ作戦」は、強固な日米連携を示し成功との評価が定着したが、原発の初期対応を巡り双方が緊張関係にあったことが浮き彫りになった。防衛省制服組トップの統合幕僚長だった折木良一氏(71)は「自衛隊は主権のシンボル。米軍が主導し、日本が従う関係だけは避けたかった」と語った。


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

社会の最新記事
一覧

  • 時短営業、バーベキュー自粛も (5/9)

     新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」の適用が9日始まった北海道、岐阜、三重の3道県は、対象区域の飲食店などに営業時間の短縮や酒類提供の終日自粛を要請し、野外のバーベキューも控えるよう求めた。...

  • 3万9千頭、殺処分が完了 (5/9)

     栃木県は9日、4月に那須塩原市の二つの養豚場で豚熱(CSF)の感染が確認されたことを受け、関連する養豚場を含めた計約3万9千頭の殺処分を完了したと発表した。豚熱の感染が拡大した2018年以降、一度の...

  • 障害者虐待、認定に地域差 (5/9)

     障害者虐待に関する相談・通報件数のうち、自治体が調査して虐待の事実を認定した割合に、都道府県によって大きな差があることが9日、厚生労働省の分析で分かった。2019年度まで過去5年分の件数を初めて分析...

  • 鎮魂の青こいのぼり、大空を舞う (5/9)

     東日本大震災の津波で大きな被害の出た宮城県東松島市で9日、命を落とした子どもたちの鎮魂と、未来への願いを込めた青いこいのぼり約700匹が大空を舞った。発起人の市職員伊藤健人さん(28)は「皆の希望の...

  • 70歳までの働き方「未定」6割 (5/9)

     共同通信社が主要110社に行ったアンケートによると、希望者が70歳まで働ける環境づくりについて、59・1%の企業が「検討中」と回答した。政府は70歳までの就業機会確保を企業に求める法律を4月に施行し...