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フランスで農業ステイ

2013/3/27

 春休みを利用して1カ月間、フランス北西部のブルターニュ地方に行ってきた。今回私が利用したのはWWOOF(ウーフ)と呼ばれる制度。WWOOFとはWorld Wide Opportunities on Organic Farmsの頭文字をとったもの。世界中の農場で農業体験ができる。
 
 2012年7月時点で106カ国がWWOOFに加盟している。最大の特徴は、ホストとの間にお金のやりとりがないこと。農業や家事を手伝い、代わりに宿泊場所と食事を提供してもらう。

 私が今回ファームステイした家は、広大な土地でヤギ、牛、鶏の飼育をしていた。それ以外にも野菜の栽培やシードルというリンゴ酒の販売、ヤギや牛のミルクからチーズを作っている。残念ながら、チーズ作りは私が帰国してから始まったため、自家製チーズを味わうことはできなかった…。

100羽近くの鶏が飼育されている

100羽近くの鶏が飼育されている

 私の基本的な仕事は朝、昼、晩の鶏卵回収と、鶏とヤギに餌をあげて小屋を掃除することだった。後半には子ヤギが50匹近く産まれてミルクを飲ませた。

 しかし、ただ単に毎日農業の手伝いだけをしていたわけではなく、買い物や音楽ライブに行くなど家族と交流する時間がたくさんあった。フランス人は散歩好きということから森や海などさまざまな場所へ行き、日本にはなかなかない広大な自然にふれることもできた。

有機栽培に認定された青果屋さん

有機栽培に認定された青果屋さん

魚市場はとても活気がある

魚市場はとても活気がある

 私がるフランスでの生活で一番印象に残ったのはマルシェ(青空市場)だ。週に1回、鶏卵を売る手伝いをしていたのだが、マルシェは買い物をするための場所ではないのだということを強く感じた。マルシェは主にコミュニケーションの場で、売る人もお客さんも話に花を咲かせる。また、その立ち話に待たされても怒るお客さんはおらず、ゆったりと時間を過ごすのだ。

 マルシェでは誰もが生き生きと楽しそうにしていて、フランスの商売が一気に魅力的に見えた。

 そして、この一カ月間は、楽しいことばかりではなく農業の厳しさも学んだ。ヤギをしつけるためにたたいたり、ミルクを飲もうとしない子ヤギに無理やり飲ませたりと辛い場面もあった。しかし、これらのことは酪農をするうえでは必要なことであり、単に動物が大好きなだけでは酪農はできないのではと思った。

生後一週間の子ヤギ

生後一週間の子ヤギ

干し草を与えると勢いよく食べる山羊たち

干し草を与えると勢いよく食べる山羊たち

 フランス語を上達させたい、フランス人の生活を知りたいと思って今回挑戦したファームステイ。楽しいだけではなく今まであまり関わりがなかった農業について学び、非常に意義のある一カ月だった。世界中で農業体験ができ、人々の生活を再考することができるWWOOF、おすすめである。 (1年藤本迪子)

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