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広島市立大
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青春の芸術 卒業の集大成

2013/3/5

 広島市立大芸術学部の卒業・修了作品展が安佐南区の同大と南区の市現代美術館の2会場であった。今春卒業する109人が日本画や油絵、彫刻、デザイン工芸などの専攻で創作した163点を展示した。

 16回目を迎えるこの作品展は、学生たちにとって大学で学んだ集大成を示す場だ。製作に多くの時間を費やした力作が並んでいる。

 大学会場に展示している芸術学部デザイン工芸学科4年佐々木愛さん(23)の「ひらがなのおくゆき『あ』」という作品は、構想に1年、製作に5カ月を費やした。梱包(こんぽう)材として使われる発泡ポリエチレンシートの帯30メートルを、90本以上のワイヤで天井からつるし、巨大なひらがなの「あ」という文字形成。会場入り口に展示され、人目を引いていた。

作品の説明をする佐々木さん(右)

作品の説明をする佐々木さん(右)

 佐々木さんはコンセプトを「ひらがなの持つ、形の面白さを認識してほしかった」と話す。左右非対称デザインを4年間研究する中で、ひらがなの面白さに気づき、今回の作品につながったという。多くの来場者が佐々木さん自身による説明に耳を傾けていた。

 大学会場にはこのほか絵画や彫刻に加え、映像や音声による作品も展示されている。自然界の不思議さが持つ魅力を光の反射で表現した作品や、階段の床に圧力を感知するセンサーを設置し、来場者による足踏みの強弱で音の大きさやリズムが変化するという音声作品もある。

 同学部に通う娘とともに毎年作品展を訪れるという女性は「普段は芸術作品に触れることがないので、いい刺激を受ける。難しい作品もあるが面白かった」と笑顔で感想を話していた。

 会期は2〜7日までだった。来場者数は大学会場だけで最初の2日間で300人を超え、盛況だったという。学生や家族のほか、一般の来場者も多く、作品展への注目度の高さがうかがえた。 (4年西村曜)

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