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フランス

【フランス】パリ五輪の通訳 楽しみ

2021/6/17
パリ五輪・パラリンピックに向けてロワレ県で開かれた説明会

パリ五輪・パラリンピックに向けてロワレ県で開かれた説明会

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて東京五輪・パラリンピックの開催が危ぶまれている中、フランスでは2024年のパリ五輪・パラリンピックの開催に向けて着々と準備が進んでいる。私が住んでいるロワレ県ではボランティア通訳を募集しており、私は日本語の通訳に立候補し、採用された。このたび、説明会があったので参加してきた。
 ロワレ県はパリから約100キロ南に位置し、電車では約1時間でアクセスできる。説明会があったのはロワレ県の中心にあるシャムロルという城だ。城を使うというのが、なんともフランスらしい。参加していたのは、中国、ロシア、イタリアなど10カ国の言語に1人ずつの通訳と、県や市の関係者たち約40人だった。それぞれがマスクを着用し、約1メートルの間隔を空けて席に座った。
 ボランティア通訳に応募した際に聞いた話では、実際に24年の五輪・パラリンピックのときだけでなく、それまでに選手らが練習のためにフランスを訪れた場合の通訳もあるということだった。説明会をするということなので、それに向けて具体的にどんな準備をするのかという話が聞けるのかと思っていた。
 しかし実際は違った。現在はフランス国内でパリ五輪の種目ごとの開催地を決める協議が始まったばかりなのだ。619もの地域が、自分の町に招致しようと名乗りを上げている。ロワレ県も例外ではない。私が住むオルレアン市など六つの市が、柔道、卓球、体操、新体操、ハンドボールなど14種目に立候補している。
 ロワレ県は自然が多くてのどかな場所だ。そして、スポーツも盛んで、これまでも県出身者が五輪・パラリンピックでいくつものメダルを獲得してきた。16年リオデジャネイロ五輪では、総合馬術競技団体の金メダリストであるマチュー・レモワヌ選手、ハンドボール女子の銀メダリストであるアレクサンドラ・ラクラベル選手が記憶に新しい。
 また、ロワレ県は柔道家の育成に力を入れており、USO柔道というフランス国内でも有名な道場がある。ここには、リオデジャネイロ五輪の柔道女子78キロ超級で金メダルを獲得したエミリ・アンデオル選手など、フランスの各地から有力な選手が集まっている。USO出身の選手は過去に合計金メダル二つ、銀メダル二つ、銅メダル五つを獲得しているのだ。
 会では最初に、マルボ・ジェラード県副知事が「まずは友達である東京での五輪とパラリンピックが成功することを祈っている」とあいさつをした。その後は、ロワレ県にある体育館や道場の紹介をし、いかにパリ五輪・パラリンピックを誘致するのにふさわしいかを説明した。
 配られたパンフレットには、私たち通訳全員の名前と連絡先も記載されている。これから一致団結して、ロワレ県へ誘致するように動いていくようだ。今年中には開催地が決定する予定だ。私も今から結果が楽しみで仕方がない。(マリエ悦木嘉子)

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