リポーター発

フランス

子連れでパリ旅 四苦八苦・・・   (マリエ悦木嘉子)

2013/7/11

 広島で暮らしている母が6月、友達と一緒にツアー旅行でフランスに遊びに来た。パリでの自由行動に私と1歳7カ月の長女も合流した。
 
 私の住んでいるオルレアンからパリまでは約110キロ。そんなに遠くはないのだが、なかなか行く機会はなく、もちろん子ども連れは初めて。公共交通機関を利用して移動したが、先進国らしくない不親切ぶりに四苦八苦した。

 パリの主な公共交通機関は、パリと郊外を結ぶ高速鉄道(RER)、地下鉄(メトロ)、路面電車(トラム)、バスの四つ。乗り換えながら市内観光をするわけだが、トラムとバスは路線が少ないので除外した。
 
 母とはパリの17区にあるホテルで待ち合わせ。まずは自宅から電車に乗ってパリへ向けて出発。それからはRERを利用してホテルへ向かった。RERはパリの街を縦横に走る。メトロの駅はエレベーターやエスカレーターを設置していないところも多いが、RERは違うと聞いていたので安心していた。

 ところが、RERに乗ったオーステリッツ駅と到着したポルト・ドゥ・クリシー駅の両方ともエレベーターが壊れて動かなかった。仕方がないので、通りがかった優しそうな男性を見つけて、ベビーカーを運んでもらった。日本のJRや私鉄の主要駅ではエスカレーターやエレベーターは完備している。もし故障すれば、すぐに修理するはず。ところがRERの駅のエレベーターは故障がしょっちゅうでしかも修理せずに何カ月も放置されていると聞き驚いた。

 ホテルで母と合流してからは、一緒にパリの観光をした。何度かメトロに乗ったが、本当に大変だった。メトロの駅の乗り換えで、階段の上り下りに疲れてしまった。行きたい場所によっては数回乗り換えをしたが、ほぼ全ての駅の階段でベビーカーを担いだ。そして、駅によっては階段も工事しているところがあり、人が通るのがやっとの所もあった。


 また、改札口も狭すぎてベビーカーは通ることはできない。そのたびに特別な扉を開けてもらうのだが、駅によっては駅員がいないこともある。その場合は、インターホンを押して駅員が来るのを待っていなければならない。不便極まりない。

 フランスは先進国には珍しく、出生率の上がった国である。子どもには優しい国だと思われることであろう。現実はそうでもないことも多い。公共交通機関の駅はバリアフリーとは程遠いのだ。

 子ども連れにとってもう一つの問題がオムツを替える場所である。メトロなどの駅にトイレはほぼないので期待してはいけない。天気がよければ公園などの外で替えることになるが、そうでなければ、お昼ご飯を食べに入ったレストランや、休憩をしようと入ったカフェのトイレでオムツを替えておかなければ大変なことになる。日本と比べると汚いので、オムツを替えるのも一苦労である。

 もちろん、よいところもある。例えば、フランスの人は子供にとても寛大だ。メトロなどの公共機関の中で、ベビーカーをたたむ必要もないし、子供連れだとすぐに席を代わってもらえる。また、階段などでも、そういった状況に遭遇する人が多いためか、誰かが必ず手伝ってくれるのだ。

 母と再会して、とても楽しい時間を過ごせた。それと同時に、次にパリに行くのは、娘が十分に歩けるようになる数年後だなと思った。 (マリエ悦木嘉子=オルレアン在住)

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