リポーター発

イタリア

マルニ木工 ミラノ国際展に出展  山田真喜子

2013/6/6

 第52回ミラノ国際家具展示会が4月中旬、幕を閉じた。広島の家具メーカー「マルニ木工」が出展。これまでの海外進出が順調な成果を生んでいる。

 マルニ木工は創立85年。北イタリアのミラノ市で開催される世界的な木工家具の展示会に意欲的に出展してきた実力は見逃せない。ここで世界に注目されているミラノ国際展示会の規模と重要さを挙げる。

 北イタリアの経済拠点ミラノ市で開かれる国際家具展示会はサローネの愛称で、毎年30万人以上のバイヤーや訪問客でにぎわう。ことしの6日間もミラノ・デザインウィークと呼び観光振興にもあやかっている。フオリ(展示会場外)・サローネと総称でミラノ市内にショールームでアピールする会社も200社以上に上る。つまり160カ国から2700企業がサローネ展示会内部参加に対して、その数の1割以上が展示会場以外での宣伝効果も狙う。

 展示会場からミラノ中心街やトルトーナ地区などへ移動するバスを組織会社のCOSMIT/コスミィト社が提供している。各国から訪れるバイヤー、建築家、デザイナーが市内に繰り出して交流する場としてもすっかり定着してきた。
 
 サローネ一般訪問客は最終の土・日曜だけでかなりの人の波になる。フィエラ・サローネ展示会内のサテリテ会場は、35歳までのデザイナーが切磋琢磨(せっさたくま)した成果を発表することでも日本でも広く知られてきている。

 ことしは世界から29の大学が参加しデザインスタジオ含めて700団体に膨れ上がった。日本からは大阪芸術大学が出展。このように国際家具展示会の羅針盤ともいえる家具製品の発信基点に出展できる日本企業が「マルニ木工」だ。


 マルニ木工が1970年代から日本の家具全体をトータル・コディネートと位置づけて統一感ある商品を企画。いわゆる“地中海シリーズ”だ。欧州でもエネルギーあふれる中に日本の伝統的なシックな美しさを追求した製品がエンドユーザーに受けてきて今日に至ったという。

 営業本部長の山中洋さんのインタビューになるほどと思われた。日本の家具作りの底力を改めて展示したともいえる。家具・ファブリック会社のよい指標になっている。

 マルニ木工が職人を大切にする会社気風と「海外進出の態勢づくり」をもっと公開アピールしながら、日本の伝統ファブリックとコラボする可能性はあるのか?

 日本の期待できる「ものづくり」会社に育っている事は間違いない。  (ウディネ在住)

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