リポーター発

ドイツ

憧れの日本文化に夢中

2014/5/29
会場でコスプレを披露する若者たち 

会場でコスプレを披露する若者たち 

 日本の文化と伝統を紹介するイベント「日本デー」が、デュッセルドルフで開かれた。日本企業が数多く進出し、日本文化の発信地としても知られる街。ドイツ国内や近隣諸国から訪れた人たちでにぎわった。
 ライン川沿いの会場に着くと、日本のポップカルチャーの人気ぶりをすぐに実感した。漫画やアニメのキャラクターに扮(ふん)した若者たち。メークや小物の一つ一つから、この日のために準備していた様子がうかがえる。目立ったコスプレには人が集まり、写真撮影を頼むと快く応えてくれる。きっと、写真を撮られることは誇りなのだろう。
 各ブースでは、日本食やアニメグッズが販売されていた。長い列に並んでお気に入りのフィギュアを買ったり、おにぎりを〓張ったり…。遠い東洋の国ニッポンへの強い憧れを感じた。流ちょうに日本語の曲を歌っている人も多かった。
 伝統文化にも注目が集まった。メーンステージでは和太鼓の演奏があり、迫力に満ちた舞台を見た観客は心を躍らせていた。ドイツ人男性による剣道の演武では、解説者が「瞑想(めいそう)」という言葉を使って、剣道が持つ精神性について語っていた。お面作りや将棋の体験コーナーでは、多くの子どもたちが楽しんだ。
 締めくくりは花火大会。午後11時のスタートにもかかわらず、日本の花火師の高い技術を一目見ようと、昼間と変わらない混雑ぶりだった。トンボや雪だるまなど「日本の四季」が夜空に描き出され、気持ちが和んだ。
 最後に、迫力満点の巨大花火が次々と打ち上がり、まばゆい光に圧倒された。残り火が輝きながら川面へ落ちる光景は、まるで黄金の雨のよう。大きな歓声と拍手が起こり、有終の美を飾った。
 日本の文化を幅広く紹介するイベントは、欧州全域を見渡しても珍しいだろう。訪れた誰もが魅了されたに違いない。(宮武加苗=シュツットガルト在住)

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