リポーター発

トルコ

小麦ピラフ 生活の一部

2014/6/20
ブルグルピラフを囲んで談笑する友人たち 

ブルグルピラフを囲んで談笑する友人たち 

 トルコ東部のマラトヤを訪れた時のこと。市場の店員と仲良くなり、食の話で盛り上がった。私が「トルコ東部ではブルグルの消費が多く、料理の種類も多いと聞いた。ブルグルを使ったおいしいピラフが食べたい」と話すと、「明日の昼間にここで作ろう」という話になった。
 ブルグルとは、ゆでて天日干しした小麦を石臼でひき、不要な皮をむいた穀物。大きさによって用途が異なり、大きい粒はピラフに使われる。材料は、ブルグルとレンズ豆、タマネギ、バター、塩。まずはレンズ豆を洗ってゆでる。同時に、大量のバターを入れた別の鍋にみじん切りのタマネギを加え、黄金色になるまでじっくり炒める。
 さらに、鍋の中にブルグルを入れて油を染み込ませたら、ゆでたレンズ豆を投入。ゆで汁と塩を入れてふたをし、弱火で30分ほど炊く。火を止めて、15分程度蒸らせば完成だ。
 出来上がったピラフを早速食べてみた。バターをたくさん入れたのに、油っぽくない。レンズ豆の味もしっかり出て、うまみたっぷりのピラフになっていた。ブルグル特有のプチプチとした食感もいい。おいしくて、思わず頰が緩んだ。
 食べている途中、甘い新タマネギとピクルスもかじる。日本でいえば、炊き込みご飯と漬物の組み合わせといった感じか。他におかずは要らない。作った翌日のピラフはさらにおいしいという。
 食後、興味深い話を聞いた。男性が結婚する意思を自分の両親に伝えるとき、恥ずかしくて口に出せないケースがある。その際、母親が作ったブルグルのピラフにスプーンを突き刺す。それを見た母親が、息子の意思を父親に伝えるのだそうだ。
 また、「底の焦げたピラフを独身者が食べると、結婚式が雨になる」という言い伝えがある。もし結婚式の日が雨になれば、「独身時代に焦げたピラフを食べたな」とからかわれるらしい。
 日本ではブルグルを食べる習慣はないと話すと、「そんな国には住めない」と驚かれる。現地の人たちの生活に欠かせない食べ物だと実感した。(岡崎伸也=コンヤ在住)

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