リポーター発

イタリア

紙の出入国証 面倒招く

2014/6/25
出入国審査で提出する書類

出入国審査で提出する書類

 チャオ! 日本に帰国中です。梅雨ですね。
 イタリアで暮らす日本人の私にとって、出入国の手続きはいろいろと面倒です。イタリアに90日以上滞在する場合、許可証が必要になります。私は夫がイタリア人なので、家族用の許可証を持っています。「シェンゲン協定」を知っていますか。加盟する欧州26カ国を、国境検査なしで行き来できると定めた協定です。
 家族用の許可証を持っていれば、日本人も協定加盟国間を自由に行き来できます。本来「ラッキー」のはずですが、イタリアの許可証のせいで大変な目に遭うことも。
 イタリアの許可証はA4判の薄い紙か、ICチップ入りカードのどちらかです。欧州の他の国では、紙の許可証の偽造が多発したため、カードタイプが主流です。
 しかし、イタリアではいまだに紙の許可証が主流です。また、許可証の申請方法が頻繁に変わるため、もらうまで紙かカードか分かりません。ちなみに、私の許可証は薄っぺらい紙の方です。
 この紙が問題です。各国の主流はICチップ入りカードなので、入国審査の際、紙の許可証は認めないという国が出始めています。その傾向が強いのがフィンランド。フィンランドの空港で乗り継ぎする際、紙の許可証が認められず、罰金を科されたり、搭乗拒否されたりするケースが発生しています。
 イタリア側は「紙の許可証は有効」とし、フィンランド側は「紙の許可証は違法で認められていない」と主張しているのです。大変面倒な問題です。
 そのため、イタリア在住でイタリア人の配偶者を持つ日本人の間で、「フィンランド経由で日本に帰国するのはリスクが高い」と話題になっています。こんな話を聞くと、「日本から出たくない」と思うのですが、そうもいかないのがつらいです。(和田忍=トリノ在住)

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