リポーター発

イタリア

終戦の日 熱く平和議論

2014/7/30
約1万3千人が参加した「平和は軍縮から」をテーマにした集い

約1万3千人が参加した「平和は軍縮から」をテーマにした集い

 イタリアでは、4月25日は第2次大戦が終わった祈念の日とされる。祝日で、各地で行政主催の祈念式典が営まれている。「ロミオとジュリエット」の舞台として知られるベローナの野外劇場ではことし、北イタリアを中心とする社会運動団体の呼び掛けで、「平和は軍縮から」をテーマにした集いがあった。全国から約1万3千人が参加した。
 イタリアで暮らし始めて33年になる。かつては「日本の終戦記念日との違いは何だろう」と考えたこともあった。最近はしかし、この一日を何となく過ごしてしまう。世界ではいまなお過剰な軍備拡大と防衛政策、テロ行為などが絶えないのに。
 いったい何が、各国が民主的に物事を解決するのを妨げているのか―。原因を探るため、友人たちと一緒にこの集会に参加した。住みよい社会の実現を目指す活動家や障害のある人たちが真剣に議論した。
 参加者の一人、メナ・パーチェさんは、約70年前にあったナチスドイツ軍の統治と、それに応じないイタリアの抵抗戦線部隊との市街戦について証言した。抵抗戦線部隊のイタリアの兵隊をかくまったり、逃がしたりしたことに触れた。
 このほか、アフリカの貧困街でミッション活動をしてきたザノテッリ神父は「地球の資源の90%が20%の先進国に支配されている」と指摘。「武器の倉庫を空にして、食物の倉庫を満たそう」「4月25日には、抑圧からの解放を思い出すだけでなく、いま起きている戦争をなくすことも考えよう」などの意見もあった。
 会場前方の舞台では、有名なテレビキャスターや専門家たちが、米国から戦闘機を買わない「ノーF35運動」が始まった経緯や国の政策などについて話し合った。最後に、「市民活動擁護の法令」の提案を出して閉会した。(山田真喜子=ウディネ在住)

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