リポーター発

イタリア

鍵騒動 消防署に助け要請

2014/12/12

 チャオ! サマータイムが終わったトリノです。
 わが家の玄関はオートロックです。ホテルと同様、ドアが閉まると、鍵がないと外からは開けられません。オートロックとは別にもう一つ鍵があります。日本とは違い、家の内側からも鍵を使ってロックする仕組みです。外出時は防犯のため、その鍵も掛けます。
 ある週末の話です。夫に鍵を渡された私が最後に家を出てドアを閉めると、当然オートロックが掛かりました。さらにもう一つのロックをしようと鍵を差し込んだところ、途中までしか入りません。「まさか内側から鍵が差さったままなのでは」との想像が的中。中に入れなくなってしまいました。
 家の前でばたばたすること数分。諦めた夫が携帯電話を取り出し、消防署に115番しました。イタリアでは閉じ込められたり、ドアが開かなくなったりした場合、消防署に相談します。日本でいう「鍵の110番」のようなサービスもありますが、あまり普及していません。
 消防署からは「チームの手が空いたら向かいます」との返事。待っている間、夫は消防署からの請求金額がいくらぐらいかをスマートフォンで検索し、「最低でも300ユーロ(約4万5千円)は請求される」と青くなっています。その後、夫は家の前で消防士を待ち、私は子どもを友人宅へ預けに行きました。
 友人宅から帰宅中、夫から電話で「もう大丈夫、全部終わった」と連絡がありました。私たちが出発してすぐ、消防車が到着したそうです。夫が玄関前で「鍵が中から差さっている」と説明すると、隊長らしき人が「分かりました」と一言。厚手のクリアホルダー(プラスチックの紙挟み)を取り出しました。
 隊員が、下から上に向かってドアの隙間にクリアホルダーを差し込み、別の隊員がノブを持ってドアをがたがた揺らし始めました。5分ほど続けると、ドアが開いたそうです。その後、消防士たちはお金を請求せずに帰ったということです。窓の1枚や2枚は壊されると覚悟していたので、本当に安心しました。
 「こんなことが二度と起きないよう、鍵の置き場所を決めよう」と夫。いや、ちょっと待て。鍵を中に差したまま出たのは夫なんですけど。ここで「ごめん」の一言が出ないのが彼らしいところなんですよね。(和田忍=トリノ在住)

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