リポーター発

イタリア

ネット上のいじめで騒動

2015/2/10

 チャオ! 今のところ暖冬のトリノです。SNS(会員制交流サイト)上でのいじめは日本だけだと思っていませんか。残念ながらイタリアでもあります。昨年末、近所の中学校の生徒が自殺未遂をする騒ぎがありました。フェイスブック(FB)でのいじめが原因でした。
 イタリアの学校制度では、小学校は5年制で7〜11歳、中学校は3年制で12〜14歳です。自殺未遂をしたのは中学1年生。FBに書き込まれた暴言に深く傷つき、「もう学校に行けない」と思い詰めた結果の出来事だったようです。暴言を書いたクラスメートは既に特定されています。
 幸い、命には別条はありませんでしたが、現在も入院中です。「校舎に入るのもつらい」という精神状態なので、退院後は転校することになるのでしょう。新聞でも何度か取り上げられ、保護者は学校を相手に訴訟を起こしています。
 日本でSNSといえば、LINE(ライン)での子どもたちのやりとりが問題視されていますが。イタリアでの主流はWhatsApp(ワッツアップ)とFBです。ワッツアップはラインと同様、メッセージを送るアプリです。FBは私もよく使います。
 イタリアでは、中学生くらいから携帯電話を持ち始めます。スマートフォンの普及率も高く、多くの子どもが自分のFBアカウントを作っています。「FBなんて絶対にやらない!」と公言していた私の友人たちも、子どもが中学生くらいになると一転してFBを始めています。わが子のFBが気になるからです。
 子どものFBをチェックするのが日課というお父さん、お母さんがたくさんいます。「子どもをしっかり見ていれば大丈夫」という教育評論家的な声もありそうですが、そうも言っていられないのでしょう。
 中高生くらいって、乱暴な言葉を使いたい年頃だというのはよく分かります。私もそうでした。ただ、今は暴言がネット上でどんどん増幅されてしまう時代です。とはいえ、SNS禁止というのも、抜本的な解決策にはならないし。難しいですね。
 うちの娘もあと5年もすれば…。ま、あまり早くから心配するのはやめておきましょう。(和田忍=トリノ在住、イラストも)

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