リポーター発

オーストリア

オーストリア 園児の長女が小学校を模擬体験

2015/3/25

春一番が吹き、紫や黄のクロッカスや真っ白なスノードロップがあちこちに花を咲かせ始めたオーストリア南部。幼稚園から、長女の小学校への入学手続きの通知が届いた。
 昨年9月に始業してから既に数回、小学校に上がりたての子どもたちが幼稚園を訪れている。長女によると、小学校でどのように過ごしているのか、どんなことが楽しいのか―などをみんなに話して聞かせるのだという。こうした時間は小学校と幼稚園が連携して設けているそうだ。新1年生の、環境が変わることへの不安を少しでも取り除き、早く学校に順応するための配慮なのだろう。
 さて、手続き当日は、家族で小学校へ赴いた。人口5千人程度の町なので、校区には一つしか小学校はない。必然的に、幼稚園と同じ顔ぶれが同級生となり、修了までの4年間を一緒に過ごすこととなる。
 玄関で出迎えた教員にあいさつし、子どもたちは宿題だった自身の似顔絵を手渡した。全ての家族が集まると、簡単な説明があり、ちょっと緊張気味の子どもたちは6人1グループに分けられた。そして、各教員に引率され、準備された部屋に向かう。
 お話の部屋、工作の部屋、歌って踊るリトミックの部屋など6種類の教室があり、いずれも明るく幼稚園に似た雰囲気。幼稚園からの教員も含め、それぞれ担当教員が子どもたちと過ごす。20分程度でグループが入れ替わっては、また別の部屋へ移動する流れはまるでお試し授業のようだ。
 手続きの際は、教員との質疑応答の時間があって談話する。小学校低学年の場合、社会の中で他人と交わり生活することに対する能力(ソーシャルスキル)を養うことに重きを置くのだと聞かされた。学校という社会で自分の考えをうまく表現しながら、他人とうまくやるコミュニケーション力はある意味、読み書きや計算よりも大事だ、と語っていたのが印象に残った。
 帰り道、長女はとても満足そうだった。幼稚園の同級生や担任教員に囲まれ、安心して過ごせたのだろう。短い時間ではあったが、学校の様子が把握でき、実際に教員と話せるよい機会となった。幼稚園卒園まであと半年。どんな小学校生活が待っているのか親としても楽しみだ。(プーセンプ麻衣=リーボッホ在住)

リトミックの部屋など6種類の教室はどれも明るく、いるだけでも楽しい

リトミックの部屋など6種類の教室はどれも明るく、いるだけでも楽しい

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