リポーター発

イタリア

イタリア・発表会で副教科の成果をPR

2015/6/24

 チャオ! 6月に入った途端に真夏日が続くトリノです。日中の気温は何と連日35度を超えています。そのため、イタリアの小学校は6月に入った途端、夏休みモードに突入です。地域によって夏休みが始まる時期は違いますが、トリノでは11日が最終日でした。ちなみに、こちらでは終業式はありません。
 毎年、夏休みの前の10日間は、小学校や幼稚園で毎日のように何らかの発表会が開かれています。今週あったのは音楽、合唱、英語、体操。このラインアップ、何かお気付きでしょうか。そう、いわゆる副教科の発表会なんです。
 イタリアの公立小学校では副教科は専任教師が教えることになっています。ただここ数年は、財源不足で人材の確保が難しくなっているため、不在のことも。そこで、副教科については外部団体と契約し、時間ごとに副教科の専任教師を派遣してもらいます。その授業のことを、プロジェクトと呼びます。
 こちらでは新年度の学期は9月から始まります。昨年の始業時、担任から「もし、自治体から本年度の予算が下りれば体育・音楽のプロジェクトをすることができます。でも足りなければ、児童1人につき10ユーロ程度の負担をお願いするかもしれません」との説明がありました。
 予算が付かなければ外部から専任教師は来ません。その場合、担任が副教科も担当しますが、担任は「私は音楽・体育の専門ではありません。一応教えることはできますが…」と歯切れはいまひとつです。実際、小2の娘のクラスも最初の2カ月間は予算が付かなかったので体育の教師は不在でした。
 その間、体育の授業はどうなっていたのか、娘に聞いてみると「担任の先生が音楽をかけて、みんなと体育館で踊った」との答え。子どもの説明なので、実際は分かりませんけど。その後、プロジェクトに十分な予算が付いたので私たちの負担もなく、教師が来ました。
 話を戻すと、この時期の発表会は、副教科の教師たちにとって授業の成果を発表する貴重な機会なのです。新年度へのアピールの場でもあり、評判が悪ければ次は採用されないなんてこともあるそうです。いろいろな意味で力の入るイベントなのです。
 その発表会は保護者も来場しやすいようにと、放課後の午後5時ごろから始まります。就業に配慮した時間帯とはいえ、毎日のように発表会が続くので、会社勤めのお父さん、お母さんは時間のやりくりが実に大変そうです。(和田忍=トリノ在住)


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