リポーター発

イタリア

イタリア・深夜までの結婚式

2015/7/5

 チャオ! イタリアでは、6、7、9月が結婚式のベストシーズンです。そのため、教会や披露宴会場は1年以上前から予約しなくてはいけません。雨が降らず気候がいいことと、夏休みが近いので長い休みを取りやすいことが人気の理由です。
 先日、夫のいとこの結婚式に出席するため、南イタリアのナポリへ行きました。友人に「ナポリまで結婚式に行ってくるよ」と話すと、「南イタリアの結婚式は料理がおいしいよ。そして、長いよー」。みんな口をそろえて言いました。
 実際はどうだったのか。まず、教会での挙式。式は午後4時からでした。あまり時間厳守ではない南イタリアでは、時間通りに何かが始まることはまずありません。ウエディングドレス姿の花嫁は景色のきれいな場所でアルバム用の写真を撮ってから教会に来ます。当然のように遅刻し、式は1時間遅れの午後5時からスタートです。
 教会での式は約1時間。それが終わると、今度は新郎新婦が一緒にアルバム用の写真を撮ります。参列者は披露宴会場へ移動し、待ちます。2人が会場に登場すると、アペリティーボと呼ばれる食前酒を飲みながらの軽食が会場の前庭で始まります。この時点で午後7時半でした。
 軽食と言っても、軽くはありません。コロッケや海藻のフリットなどの各種フライに、魚のカルパッチョ、野菜や魚介類のサラダなどなど。微発泡の白ワインも食をそそります。子どもはこの時点でおなかいっぱいです。
 そして、宴会場に着座してイタリアンのコース料理の始まりです。前菜、魚介のリゾット、魚の手打ちパスタ、フルーツ。その後、また庭に移って、ビュッフェ形式のスイーツとウエディングケーキを食べます。最後をリキュールかエスプレッソで締めます。
 1品と1品の間が30分くらい空くので、その間はみんな、おしゃべりに夢中です。食べて飲んで、午前0時を過ぎて披露宴は終わりました。子連れのわが家はそこで退散しましたが、それでも約8時間。新郎新婦とほかの参列者たちはディスコに会場を移し、朝まで踊ったのだとか。
 長かったけれど、私にとっては、とても楽しい経験でした。子どもが走り回っても誰も気にしないし、子ども同士はすぐに友達になって楽しそうに遊んでいました。大人も久しぶりに会う親戚や友人とおしゃべりをして、おいしいものも食べて大満足です。深夜になると寝落ちしてしまう子どもがたくさんいたのは、ご愛嬌(あいきょう)でしたが。(和田忍=トリノ在住)


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