リポーター発

イギリス

英国・本格ラーメン次々出店

2015/8/26

 私が前回ロンドンに滞在していたのは2007年。その後の8年間で、日本に興味を持つ英国人の数は格段に増えたように思う。聞いてみると、興味を持ったきっかけに日本食を挙げる人が少なくない。一番知名度があるのは、すしだが、ロンドンでは今、ラーメンがブームだ。実際に次々とお店がオープンしている。
 観光、買い物客でにぎわう中心地ピカデリーサーカス周辺に、私が知るだけで6軒の本格ラーメン店がある。また、大英博物館に近いトッテナムコートロードには、昨年10月、日本で全国展開する有名とんこつラーメン店がオープンした。
 真向かいには、その1カ月前に、別のとんこつラーメン店が開店し、どちらも連日、行列ができる人気。日本のようなラーメン激戦区とまではいかないが、大いに盛り上がっていることは間違いない。
 気になるラーメン1杯の価格は、およそ10ポンド。日本円に換算すると2千円前後と高いような気がしないでもない。しかし、ここロンドンの外食では平均的である。種類も、とんこつだけでなく、しょうゆ、塩、みそ、魚介だしのほか、つけ麺、まぜそばまである。ベジタリアンが多いためか、野菜ラーメンもメニューに載せられている。
 ただ、材料や水質が異なることや、西洋人にも受け入れやすいよう多少アレンジされているので、日本と全く同じとはいかない。それでも私自身、洋食に飽きると定期的に食べたくなる。のれんをくぐって、外国人の店員から「いらっしゃいませ」と迎えられ、麺の硬さを聞かれると、異世界に来たような不思議な感覚になる。
 大半が日本人の経営だが、中にはオーストラリア人が開いた店もあり、意外や日本人にも人気だ。地元英国人の店には行ったことがない。実は1軒見つけたので、いずれと思っていたが、機会を逃しているうちに閉店してしまった。バーベキューチキンラーメン、サーモンキムチラーメンなど、とても気になるメニューがあったので残念だ。
 各国のレストランがしのぎを削るロンドンで生き残るのは、きっと容易なことではないのだろう。ラーメンが新たな日本食として、ここロンドンで根付くのか。これから目が離せない。(浜家尚美=ロンドン在住)

店内は日本と同じような雰囲気だ。箸を器用に使いこなして食べる人も多い

店内は日本と同じような雰囲気だ。箸を器用に使いこなして食べる人も多い

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