リポーター発

ドイツ

豊富な種類 ドイツパンの魅力(宮武加苗)

2013/9/20

 ドイツの食べ物と言えばソーセージやジャーマンポテト、ビールなどが有名だ。しかし、ドイツ人の日常生活の中で決して欠かすことができない食べ物といえば、やはりパンだろう。「パンの国」と呼ばれるだけあって、材料や形状、大きさ、硬さ、味など実に豊富な種類のパンが食べられているのだ。
 朝食の主役はもちろんパン。ドイツでは至るところにパン屋さんがあり、朝7時ごろから営業している。正面カウンターと後ろの棚には、たくさんの種類のパンがぎっしりと並んでいる。週末ともなれば、10時ごろには、すべて売り切れてしまうというから驚きだ。
 数ある種類の中で一番シンプルなのは、小麦粉と水だけでできた「ブリュッヒェン」という丸いパンだ。

パン屋さんの様子 棚には所狭しとパンが並ぶ

パン屋さんの様子 棚には所狭しとパンが並ぶ

 一個30セント程と安い。ナイフで半分に切り、ハムやサラミ、チーズ、スモークサーモンなどを載せて食べるのがドイツ流だ。もちろん、バターとジャムを塗って食べたりもする。カボチャやヒマワリの種、ゴマやケシの実などを散らして焼いたブリュッヒェンも人気で、同様に半分に切って食べる。
 昼食は、一日の中で一番豪華だ。お肉や魚、パスタ、ジャガイモなどを中心とした温かい料理を食べるので、パンは脇役へとまわる。反対に、夕食は「カルテスエッセン」(冷たい食事)で質素に済ませる人が多いため、パンが再び主役となるのだ。
 夕食には、ライ麦を使った硬くて酸味のある茶色のパンを食べることが多い。

対面式でパンを注文する様子

対面式でパンを注文する様子

 店頭では大きな長四角の状態で売られているので、購入時にスライスしてもらう。チーズやハム、ピクルスなどと一緒に食べておしまいだ。実に質素である。
 小腹がすいた時に重宝するのが「プレッツェル」。細長い生地をハート状にねじって焼いたパンだ。一個60〜70セントでおなかが膨れるので、子供のオヤツにぴったりだ。しょっぱいので、ビールのおつまみにも良く合う。オクトーバーフェストなどのお祭りには欠かせないパンだ。
 この様にドイツでは日々、多種多様なパンが食べられている。他にも、特定の地方でしか食べることができない地域限定のパンや、季節の食材を使った期間限定のパンも入れると、私がまだ食べたことがないパンは山ほどあることだろう。 これからも、そんなドイツパンの魅力や奥深さを追求していきたいと思う。

プレッチェルの絵入りのボード。お薦めのパンが記されている

プレッチェルの絵入りのボード。お薦めのパンが記されている

朝の食卓にはケシの実がのったブリュッヒェンは欠かせない

朝の食卓にはケシの実がのったブリュッヒェンは欠かせない

半分に切って、ハムやジャムを載せて食べる

半分に切って、ハムやジャムを載せて食べる

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