リポーター発

フランス

フランス・習い事PR合戦 街活気

2015/10/6

 フランスでは9月、幼稚園や小学校などの新学期が始まった。文房具や子ども服を扱う店では、この時期に合わせたバーゲンがあり、街中が活気にあふれている。新学期を迎えるのは学校だけでなく、習い事も同じ。一人でも多く受講生を集めようと、各地でPRイベントが開かれる。
 私が住んでいるオルレアン市には、スポーツなどの体育系、音楽など文科系の習い事などが500以上ある。その担当者たちが、街の中心部にある広場や道など、いろいろな場所にブースを出して紹介した。これは市が主催する立派なイベント。習い事というと、一般的にサッカーやピアノなどを思い浮かべるかもしれないが、カメラやボードゲーム、パッチワークなど、実にさまざまな教室やクラブ、愛好会、同好会などが活動している。
 家族連れは、子どもの習い事を探すと同時に、自分たちも何かできるものがないかと熱心に見て回る。子ども向けには、ピアノやスイミングなどが人気を集め、それらはスタートと同時に申し込んでも、既に定員オーバーなことがある。年度末に一足早く、申し込むことが可能なためで、親たちは周囲との情報交換で備えていたようだ。結果、空きが出るか、次の年まで待つしかないのである。
 個人的には、毎年習い事が始まるので、心機一転、新しい事を始めやすいように思う。興味があることを見つけ、ことしはやってみようと、選べるのはうれしい。気に入ったら次の年も続ければいいし、好みに合わなければ、違うことをすればいい。
 受講生にとって、うれしいのが、参加費がとてもお手頃なこと。私がNPO法人の講師になって週1回、2時間教えている日本語教室の年間受講料は90ユーロ(約1万3千円)。ピアノやサッカーなども100〜200ユーロ程度だ。同好会のようなものだと、週1回の活動で40ユーロなどと、もっと安い。日本の高い受講料を見ていた私からすると、びっくりする。
 私も以前はカメラ愛好会に参加していた。週に1度集まって、みんなで写真を撮りに出かけたり、撮影した写真を批評し合ったりするのが楽しかった。しかし、ここ数年は子どもが幼かったこともあり、NPO法人の教室に参加するだけである。
 フランスでは、共働き世帯が多いため、ほとんどの活動が夜にある。そのため、子連れで行くにはなかなか厳しい。そうは言いながら、いろいろな活動を見ていると、私もまた何か新しいことを始めたくなってきた。(マリエ悦木嘉子=オルレアン在住)


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