リポーター発

イギリス

英国・スポーツ文化 深く浸透

2015/11/2

 英国で開催された「ラグビーワールドカップ2015」。英国の正式名称はUnited Kingdom of the great Britain and Northern Irelandである。日本代表の活躍が話題をさらい、日本でも一大ブームになったと聞こえてきた。この記事が出るころには、チャンピオンも決まっているだろう。
 今回は20カ国が出場し、四つのグループに分かれて戦った。日本は3勝を挙げたにもかかわらず、決勝トーナメントへ進めなかった大会史上初めての国となった。過去のワールドカップで1勝しかしていない日本が1大会で、3勝の快挙を成し遂げたことは大いにたたえたい。
 サッカーとラグビーは基本的には一国を代表するはずだが、英国の場合、ゲーム発祥の特権なのか、四つの州(この場合はNationと呼ぶ)が代表チームを送り出している。イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド(ラグビーはアイルランド)がそれである。
 イングランドの地形は山が少なく、平地と丘で構成されている。「イングランドは穴を掘ればゴルフ場、ゴールを置けばサッカー場、ポールを立てればラグビー場になる」ということわざもあるほどだ。ゴルフ場、サッカー場、ラグビー場の数は当然ながら世界一である。
 イングランドとスコットランドは犬猿の仲として有名だ。今回、開催国のイングランドがまさかの予選落ちをした。日本が過去2回優勝を誇る南アフリカに勝ったこともあり、日本のスコットランド戦では、英国人の多くは、日本を応援するという現象が起きた。
 次回のラグビーワールドカップは2019年に日本で開催予定。今から待ち遠しく思う人も多いだろう。ただ、スポーツ文化が根付いていない日本である。会場インフラも、まだまだ十分とは言えないのが現状だろう。
 英国の場合、ロンドン市内だけでも10面、20面のサッカー場(うち1〜2割程度がラグビー場)がそこかしこにある。日曜日の朝は子どもたちがラグビーに興じるのを見るのも日常風景だ。日本でのラグビーブームが一過性で終わらず、スポーツ文化として根付くことを願ってやまない。(渋谷英秋=ロンドン在住)

スコットランド戦のラグビー日本代表。観客の大半が日本を応援した

スコットランド戦のラグビー日本代表。観客の大半が日本を応援した

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