リポーター発

アメリカ

米国・ライブ 入念な危機管理

2016/1/26

 大学の冬休みを利用し、留学先のハワイからワシントンへ出掛けた。常夏のハワイと違って四季があるはずだが、ことしは暖冬のためか、雪も降らずパーカーなどを羽織れば十分だった。
 ここを訪れたのは、ワシントンを代表する観光地のホワイトハウスや国立博物館を見るためではない。1月1日の午後9時から翌日の午前4時まで開かれる、現在若者を中心に大人気のEDMのライブがお目当てだった。EDMとはエレクトロニック・ダンス・ミュージックと呼ばれ、クラブなどでDJが音楽をかけ、観客がリズムに合わせて踊るエンターテインメントである。
 ワシントンの治安は決してよいとはいえない。特にライブが行われる会場周辺は、夜になると危険度が高まると、現地の警備会社に勤める友人から聞いていた。そのためチケット以外の荷物は最小限に、お金も必要な分だけにした。会場に入るため、年齢確認用の身分証明書がいるとのことでパスポートを持参した。
 テロに備えてだろうか。会場付近では多くのパトカーが待機していた。会場入場のセキュリティーチェックも厳しかった。身分証明書と照らし合わせるだけでなく、ボディーチェックも入念。多くの荷物を持ってこなくて正解だった。持ち込み禁止の物はその場で破棄を命じられたし、水1本も持ち込めないのでなおさらだった。
 ここは米国。特にこのようなライブで気をつけなければならないのが、ドラッグである。ハワイ大に入学した際のオリエンテーションでも、ドラッグの危険性についてかなり説明を受けた。お菓子などに混ぜたドラッグも流通しているので、人からもらうことは絶対にだめ。会場内の水なども絶対に飲まないほうがよいという。日本と同じ考え方や行動を取るのは危険すぎるのである。
 ただ、ライブ自体は素晴らしく楽しめた。チケット代は安く、DJとの距離も近い。何より同じ趣味の人と楽しく、わいわいできるのは大きな魅力だった。今回の体験から、やはり海外での生活は、何をするにしても十分な危機管理や対策が必要であると痛感した。これからも下調べをしっかりして海外生活を楽しみたいと思う。(中島敬=ヒロ在住)

DJが流す曲に合わせてリズムを取る若者たち

DJが流す曲に合わせてリズムを取る若者たち

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