リポーター発

アメリカ

米国・桜祭り 日本の文化脈々

2016/2/15
和太鼓の演奏などで盛り上がったワイメア桜祭りの会場

和太鼓の演奏などで盛り上がったワイメア桜祭りの会場

 ハワイ島の北部にある町ワイメアで6日、「Waimea Cherry Blossom Heritage Festival」(ワイメア桜祭り)が開かれた。毎年2月の第1土曜に催される恒例行事で多くの来場者でにぎわった。
 会場は、私が通うハワイ大のキャンパスから車で1時間半くらいの場所にある。島内各所から来場者があるため、駐車場探しに苦労することを友達から聞いていたので、私たちは午前6時半に大学の寮を出発した。一足早く多くの学生も寮を出発しており、みんなが楽しみにしている行事の一つなんだと実感した。
 会場周辺に着くと、辺りは既に車で渋滞。駐車場に入っても、空いているスペースが見つけられない状態だった。米国は車社会で、駐車場のキャパは日本とは比べものにならないほどあるのだが、こういった行事では本当に苦労する。
 祭りの会場に着くと、桜が満開であった。しばらく眺めていて、あることに気が付いた。私が見慣れている桜は白や薄いピンクだが、ハワイの桜は実に濃いピンクをしている。地元の方に話を聞くと、この桜は、ハワイに移住した日系人が植えて育てたらしく、沖縄の桜と同種だそうだ。
 ハワイは熱帯地域に位置するが、ここワイメア地区は比較的高地にあって涼しいため、生育が可能なのだとか。そうはいっても、ここまで育てるには苦労があっただろう。先人の努力の証しとして、桜はハワイと日本の友好関係の象徴ともされている。
 会場では、餅つきや茶道などの体験のほか、盆踊り、和太鼓のパフォーマンスを見ることができた。もちろん、フラダンスなども披露され、日米の文化に触れる、ハワイならではのイベントを心から楽しめた。
 和太鼓のパフォーマンスを披露した「Hui Okinawa Kobudo Taiko」のメンバーには、ハワイ大の学生もいたので声援にも力が入った。クリスタル・コシヤマさん(20)は音色にひかれて和太鼓を始めたという。「さらに多くの人に和太鼓や日本文化について知ってもらいたい。本当に素晴らしいイベントです」と汗をぬぐった。
 ハワイに来て、あらためて日本文化の良さや魅力を感じることができた。これもハワイと日本が親密な交友関係を築いているからだろう。ハワイ文化や言語などを学ぶ中で、日本のものと似た点を感じることも多い。今後も日本とハワイの交流がさらに深まればこんなにうれしいことはない。(中島敬=ヒロ在住)

この記事に対するコメント
一覧

  • コメントはありません

  • この記事にコメントするへ
  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

記事一覧