リポーター発

イギリス

英国・ロンドン 名画のロケ地

2016/2/29

 私が暮らすロンドンは世界屈指の観光地。そして、数々の映画の舞台になったまちでもある。初めてロンドンが登場する映画を見たのは幼少のころ。サスペンスの巨匠と言われたアルフレド・ヒチコック監督の「下宿人」(1927年)がそれで、切り裂きジャックをモデルにしたホラー映画だった。
 ディズニー作品も数多く撮られている。中でも一押しは、傘を差して空中から登場するオープニングが印象的な「メリー・ポピンズ」(64年)。主人公が「チム・チム・チェリー」を屋根の上で歌って踊るのだが、ロンドンでも屈指の観光地セントポール大聖堂の辺りであった。「メリー〜」の成功に影響を受けたという、空を飛び、海を走るスーパーカーで悪漢と戦う発明家の冒険を描く「チキ・チキ・バン・バン」(68年)も忘れられない。
 この2本は、子どもに夢を与えてくれた名作と呼ぶにふさわしい映画だ。子ども向けというなら「ハリー・ポッター」も欠かせない。2001年から11年までに8本が制作され、興行記録を次々と塗り替えたのはご存じの通りだ。
 劇中では、ホグワーツ魔法魔術学校へ向かう列車はキングスクロス駅の9と4分の3番線から出る。映画が大ヒットし、世界中から観光客がこの駅に来るようになったため、ワンシーンを再現した場所が駅舎内に作られたほどだ。
 ロンドンでオールロケをしたのは「ノッティングヒルの恋人」(99年)。西部のノッティングヒルで旅行専門店を営む男とハリウッド俳優のラブ・ストーリー。舞台はポートベリー・マーケットとして有名な場所で、基本的には骨董(こっとう)市である。野菜、服などのマーケットも並ぶ。映画に登場した本屋も現存し、観光客に人気のスポット。ラブ・ストーリーなら「英国王のスピーチ」(2010年)も外せない。
 世界的にヒットしたシリーズとしては二つを挙げたい。一つは「シャーロック・ホームズ」。ベーカーストリートに事務所があるとの設定で、映画で使われた事務所は現在、パン屋になっている。すぐ側にはシャーロック・ホームズ・ホテルが立っており、シャーロキアンに人気だ。
 もう1本は誰もが知っている「007」シリーズ。主人公のジェームス・ボンドが所属する英秘密情報局(MI6)は、実際にはテムズ川沿いに本部ビルがあるが、シリーズ当初ではトラファルガー広場に面していた。「ブリジット・ジョーンズの日記」(01、04年)も根強い人気で、もう書き切れない。皆さんもロンドンに来られたら撮影スポットをぜひ訪れてはいかが。(渋谷英秋=ロンドン在住)

ハリー・ポッターに登場するキングスクロス駅には9と4分の3番線への入り口が再現され、観光客に大人気だ

ハリー・ポッターに登場するキングスクロス駅には9と4分の3番線への入り口が再現され、観光客に大人気だ

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