リポーター発

アメリカ

米国・車社会 子の安全が第一

2016/3/7

 ミシガン州での暮らしも半年を過ぎた。最初の2カ月は娘たちの学校選びと様子見に始まり、家具の調達や携帯電話の契約、さらにインターネットの回線工事と、引っ越しにはお決まりの多忙な時期だった。
 だが、何といっても、てこずったのは運転免許証の取得である。まず米国で重要な身分証明として扱われる「社会保障番号」。昨年9月末に申請して、11月末に取得。教本を入手して熟読し始めたのは12月に入ってからで、ことし1月初旬に筆記試験を受け、実地試験をパスしたのは同月末だった。合わせると、4カ月もかかったことになる。
 生年月日、身長と体重、瞳の色まで記載された免許証が届き、めでたく車をリースすることができた。毎週土曜日、自宅から40分離れた日本語補習校まで娘たちを送迎している。わが家が暮らす地域は電車やバスなどの公共交通機関がないため、車はライフラインの一つとして絶対に欠かせないのである。
 ところで、運転して気が付いたが、所変われば交通ルールも変わるから面白い。例えば、米国ではおなじみの黄色いスクールバス。この安全確保が第一とされるルールがある。子どもたちのバス乗降時には車体から「STOP」サインが出されるが、その間、両車線の車は停止しなければいけない。
 対向車線だからと無視すると逮捕・罰金の対象になる。また、一般道の真ん中には左折専用レーンがあり、これにより後続車の渋滞が軽減される。交差点では、特別なサインが出ていない限り、安全確認をすれば赤信号でも右折できる。
 こちらでは、ドライブスルーのサービスがファストフードだけではない。コーヒー店でも事前に携帯電話のアプリで注文しておけば受け取れる。さらに銀行には現金自動預払機(ATM)、郵便局には投函(とうかん)専用ポスト、図書館には返却口がある。
 薬局には、薬の受け取りからインフルエンザの予防接種まで対応可能というものもあり本当に驚く。こちらでは、幼児を1分でも社内に置き去りにすれば警察に通報される。子ども連れでさっと用を済ませたい時には特に役立ちそうだ。
 ご存じの方も多いだろうが、米国には車検制度がない。バンパーがなくても、見た目には大丈夫かと思える外観でも、走れるならそれでよしなのだ。ともあれ、私は今後も無事故無違反で過ごしたいと願う。ちなみにこの日、ガソリンスタンドのガソリン価格は1ガロン(約3・8リットル)が1・39ドル(約160円)であった。車社会の面目躍如である。(プーセンプ麻衣=ロチェスター在住)

子どもの乗降時、ストップサインを出すスクールバス。米国ではこのバスの安全が何よりも優先される

子どもの乗降時、ストップサインを出すスクールバス。米国ではこのバスの安全が何よりも優先される

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