リポーター発

アメリカ

米国・よさこい 歓声誇らしく

2016/3/28

 私が在籍するハワイ大ヒロ校で「International Nights」が2日間にわたってあった。このイベントは毎年2月に開かれる恒例行事で、留学生が中心となって運営する。同校は、全米の州立四年制大学の中でもっとも多人種の学生が集まる大学として知られ、現在、37の国・地域から、269人が学んでいる。
 ことしは、学生が組織した18団体がパフォーマンスを披露した。私もYOSAKOIグループの「青海波」のメンバーとしてイベントに参加した。私を含む9人のメンバーは、8人が初心者。YOSAKOIの練習は一から始まった。唯一の経験者でリーダーのM岡優さん(22)は「人を集められるかが一番の不安だったが、みんなの熱意で結成できた。一人一人が持っている個性や強みを融合したチームに仕上がった」と振り返る。
 衣装は、2枚重ねになっている。1枚目は、メーンカラーが寒色系のハワイ柄で、2枚目を和柄の暖色系でデザインした。布を選ぶことから始め、ミシンを使って手作りしたが、慣れない作業のため、完成したのは前日だった。パフォーマンスの途中で、1枚目の衣装を脱いで衣装の雰囲気を大きく変えるのが狙いだった。その際の音楽の曲調も変化するよう工夫した。
 1日目は、フランスやロシア、サモア、ミクロネシア連邦のポンペイ島など、9団体のパフォーマンスを見ることができた。授業もそうだが、ハワイにいながらにして、地元の文化だけではなく、多くの国や地域の文化、歴史、流行などを見聞できるのは、同校ならではである。
 2日目は、自分たちがステージに登場する日。早朝から集まり、細かい動きなどの最終確認をした。順番が近づくにつれ、胸の鼓動が高鳴る。そして、いよいよ本番。幕が上がると大きな拍手で迎えられた。その歓声は、今でも忘れられない。終わってみればあっという間の6分。満足のいく踊りを見せることができた。衣装を変える場面では大きな歓声が上がり、心の中でガッツポーズした。
 舞台を終えた後、多くの人から「良かったよ。素晴らしかった」「衣装がとても気に入った」などの声をいただいた。練習ではなかなか振り付けをリズムに合わせて踊ることができなかったが、最後まで私が楽しくやってこられたのは、メンバーのおかげだ。留学先のハワイで、自分が日本文化を伝える役割を果たせたのも誇りだったが、踊りを通じて、信頼できる仲間ができたのが何よりも一番の宝物になった。(中島敬=ヒロ在住)

パフォーマンスを締めくくるポーズを決める「青海波」。前列右端が筆者

パフォーマンスを締めくくるポーズを決める「青海波」。前列右端が筆者

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