リポーター発

イギリス

英国・名画の舞台 観光名所に

2016/4/25

 前回、ロンドンで撮影された映画を紹介したが、まだまだ書き切れないので、今回はその第2弾としたい。
 最初に取り上げるのは、オードリー・ヘプバーンの出世作となった「マイ・フェア・レディ」(1964年)。言語学が専門のヒギンズ教授が、ひょんな事からピカリング大佐と下町生まれの粗野で下品な言葉遣いの花売り娘イライザをレディーに仕上げるストーリー。いまだ階級社会の文化が濃く残る英国の社会で繰り広げられるロマンチックコメディーである。私も教授と同様、オードリーにほれた一人である。
 映画は野菜市場の側にあるロイヤル・オペラ・ハウスから始まるが、本当のオペラ・ハウスは裏手にある。画面の建物は現在、大道芸人が腕前を披露する観光名所になっている。
 続いて、マーク・レスターが主演した2作を。「オリバー!」(68年)はチャールズ・ディケンズのオリバー・ツイストが原作。米アカデミー賞の作品賞、監督賞など6部門を受賞する大ヒット作となった。子どもも大いに楽しめる。
 もう1本は「小さな恋のメロディー」(71年)。最初にテムズ川が登場し、私は「これがあのテムズ川だ」と今でも記憶に残っている。当時はまさか、自分がロンドンの住人になるとは思いもしなかったが。ビー・ジーズがテーマ曲を歌い、彼らはその後、世界的人気を得た。ちなみに、レスターは、その後、精神科医となり、英国南西部のサマセットに住んでいる。
 主役をトム・ハンクスが演じた「ダ・ヴィンチ・コード」(2006年)は、前半の舞台はフランスだが、後半はロンドンも登場する。特にテンプル騎士団などが絡む場面はロンドンが見せ場となっている、この作品についてロン・ハワード監督は史実に基づいているとするが、学術的にはフィクションの扱い。ローマ法王庁(バチカン)が教会の教えに背くと批判し、鑑賞しないよう呼び掛けたのは有名である。
 英国が舞台となった映画で外せないのが、ケビン・コスナー主演の「ロビンフッド」(1991年)だろう。中世イングランドの伝説的な英雄ロビンフッドを描いた作品で、何度も映画化されている。個人的には本作と2010年の作品が秀逸だ。弓矢の名手として知られ、子どもの頭に載せたリンゴを矢で打ち抜く話は、作品を見ていない人もきっとご存じであろう。(渋谷英秋=ロンドン在住)

映画「マイ・フェア・レディ」の冒頭でロイヤル・オペラ・ハウスとして登場する建物。実は本物のオペラ・ハウスはこの裏手にある 

映画「マイ・フェア・レディ」の冒頭でロイヤル・オペラ・ハウスとして登場する建物。実は本物のオペラ・ハウスはこの裏手にある 

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