リポーター発

ドイツ

ベルリン大使館で平和のためのコンサート

2013/9/10

 ドイツ・ベルリンの「ヒロシマ通り」にある駐ドイツ日本大使館で8月6日、第5回「平和のためのコンサート」が開催された。各国の外交官やドイツ人関係者およそ150人が参列し、ヒロシマ・ナガサキの犠牲者を悼み、世界平和を祈念した。
 最初に元外相として東西ドイツ統一に大きく貢献し、現在は核軍縮に努力しているハンス=ディートリッヒ・ゲンシャー氏(86歳)の講演がありました。ゲンシャー氏は「人類を原爆による死の恐怖から解放するにはグロバール・ゼロの解決しかあり得ない。米露が率先して非核化プログラムを実行することが重要だ」と述べました。
 ゲンシャー氏は直接、原発問題には触れませんでしたが「核兵器を持たないドイツと、被爆国日本は、核のない世界へ向けた代弁者としての正当性と責任がある。


 核廃絶を含め、われわれが負う責任は、自分の行為と不行為の将来への影響に注意を払うということである」と結び、参列者たちから熱い拍手を浴びていた。
 ことしのコンサートでは、オーケストラ、室内楽、ソロと活発な活動を展開し、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団と読売日本交響楽団でコンサートマスターを兼任するベルリン在住の日下紗矢子さんが参加。古楽器による室内楽を楽しむ事ができた。
 プログラムでは、バロック時代に作曲された「聖母マリアの被昇天」と「描写的なソナタ」を演奏した。圧巻は、日下さんが1822年製の楽器プレッセンダに持ち替えて演奏した「シャコンヌ」。 上声を連続的に変奏する壮大な曲を表現力豊に奏で、客席からブラボーの声が上がった。
(中田千穂子)


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