リポーター発

イギリス

英国・日英融合「朝食うどん」

2016/6/27
イングリッシュ・ブレックファーストうどんを味わうシンガポールからの旅行客

イングリッシュ・ブレックファーストうどんを味わうシンガポールからの旅行客

 英国の伝統料理の一つ、フル・ブレックファースト。イングリッシュ・ブレックファースト、スコティッシュ・ブレックファーストなど、地域ごとの呼び名も持つ。観光旅行などで滞在中に召し上がった方も多いだろう。
 シリアルやパンなど、冷たいメニューのみのコンチネンタル・ブレックファーストに対し、フル・ブレックファーストは通常、目玉焼きやポーチドエッグなどの卵料理、ベーコンやソーセージ、トマトにマッシュルーム、ベイクドビーンズなど、温かい食べ物がお皿からあふれんばかりの、ボリュームたっぷりの朝食だ。
 もちろん、それに加え、トーストやシリアル、コーヒー、紅茶も欠かせない。上・中流階級だけでなく、長時間働く必要のあった労働者階級からも、広く愛されていたという。
 そんな、英国を代表する朝食と、日本の食を代表するうどんが融合した新しい一品、「イングリッシュ・ブレックファーストうどん」なるものが話題となっている。先日、メニューを提供する、ロンドン・ソーホー地区の人気うどん店「KOYA Bar」を訪ねた。
 今のところ、午前中だけ提供する朝食メニューだそう。早速、注文してみた。うどんの上に卵とベーコン、そしてマッシュルーム代わりのシイタケが載っているではないか。日本人なら一見異色に映る組み合わせだが、意外なことに相性がよく、おいしくいただけた。
 ちょうど隣で、シンガポールからの観光客がこのメニューを食べていた。聞くと、インターネットでこちらのお店を調べて訪れたそうだ。シンガポールでもうどんは人気らしいが、イングリッシュ・ブレックファーストとの組み合わせがとても面白いと思い、注文したのだという。
 お店のメニューには、卵も乳製品も取らない菜食主義者「ビーガン」向けのメニューもあった。通常の魚だしだけでなく、野菜だしのスープを用意し、ビーガンの客に対応しているという。
 ここロンドンでは、さまざまな宗教や思想に基づいて、食事に制限のある人たちが多く生活する。そういったライフスタイルに配慮しながら、食文化が進化を遂げる必要があるのだろう。今後も、異文化が反応し合って、新たに生み出す食文化に注目したい。(浜家尚美=ロンドン在住)

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