リポーター発

アメリカ

米国・ハワイで登山 眺め最高

2016/9/7
山頂へ続く枕木は千以上もあり苦行のようだ

山頂へ続く枕木は千以上もあり苦行のようだ

 ハワイではマリンスポーツだけでなく、トレッキングを趣味にしている人が非常に多い。私も留学中、ハワイ島を代表するマウナケアや世界有数の活火山キラウエアなどの山頂に立ち、そこでしか見ることのできない景色を楽しんだ。しかし、これらのほとんどは途中まで四輪駆動車で登り、その後、自分の足で進むものであった。
 ある日、オアフ島に、麓から山頂まで、自力で登れ、かつ景色がとてもきれいな山があると聞いたので調べてみた。ココヘッドと呼ばれ、島の東に位置する有名なハナウマ湾の近くにあるようだ。
 かつて山頂には通信基地があったそう。荷物を上げるためのケーブルカーが動いていたが今は使われておらず、枕木とレールだけが残る。枕木を登り切れば山頂に行けるわけだが、その数は1048個もある。さらに角度が急なので上級者向けということだった。でも「若さで大丈夫」という妙な自信があり、友人と挑戦することにした。
 当日、ココヘッドの麓にある公園まで車で行き、いよいよスタート。持ち物は、熱中症対策の水1本と帽子だけだ。公園からしばらく歩き、ケーブルカーの出発点へ。間近に見ると、山頂まで確かに急斜面だ。約1時間で山頂に着けるとのことだったが、30分で登ろうと決めた。道幅が狭いので、下りてきた人と道を譲りながら進む。軽いあいさつをしながら行くのは楽しいものだ。中間点辺りで陸橋にさしかかった。枕木の下を見ると谷底。一歩でも踏み外せば大けがだ。
 無事に通り越したら斜面が一気に急になった。休憩をしていたら、意欲がうせると思い、最低限の水分補給だけでひたすら登った。暑い日差しがかんかんと照り付ける。ますます傾斜が増し、正直、四つんばいで登ったほうが楽に感じたほど。「本当にきつい」と弱音を吐きそうになったその時だ。山頂から下りてきた若い男性が「トップまであとほんのわずかだ。上からの景色は最高だぜ」と励ましてくれた。
 勇気づけられて、最後の急斜面を一気に登り切り、山頂の建物に着いた。眼下に自分が登ってきた枕木が遠く続き、ハワイの街並み、青く輝く海が見えた。建物の裏にある丘からの景色はもっときれいと聞いてさらに歩を進めた。海が地平線まで広がり、遠くに深い緑の山々が見えた。風を遮るものもなく、とても心地よい。
 ここまで30分と少しで目標はクリアした。友人と抱き合って喜んだ。写真を撮ったり、頂上に登ってきた人たちと交流したりして、しばし楽しい時を過ごした。素晴らしい景色、そして体力の挑戦もできるこんな体験、皆さんもいかがだろう。ちなみに、下りるのもけっこう大変だったことを付け加えておく。(中島敬)

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