リポーター発

フォトリポート

広島市西区・古江イチジク 出荷の秋

2016/9/16

 田方地区で古江イチジクの出荷が最盛期を迎えている。知人宅の作業場を訪れると、果肉の甘い香りが漂っていた。朝晩の冷え込むこの時季、一段と甘みが増すそうで、おいしさも格別。箱の中で行儀よく列を作って出荷のときを待っていた。
 昭和の初期には韓国に輸出したと聞く。現在でも東京方面に販路を持つほど人気があるとのこと。ただ、近年になると宅地化が進み、さらに後継者不足が追い打ちをかける形となり、栽培農家は数十軒にまで減った。 「日照りが続き、葉っぱがしおれるとかわいそう。散水や雨の恵みで葉っぱが生き生きしてくると、やれよかったのうと思うんよ」と知人は目を細める。100年も前から続く先祖の畑を守り、長年イチジク栽培に携わってきたその顔は愛情たっぷり、嫁入り前の娘を出すごとく、いとおしさがにじみ出ていた。
 地元が誇る絶品、秋の味覚を絶やさず今後も継承してほしいと願う。10月半ばごろまでおいしくいただけるそうだ。(西谷正子)

この記事に対するコメント
一覧

  • コメントはありません

  • この記事にコメントするへ
  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

記事一覧