リポーター発

アメリカ

米国・大統領選 子どもも学ぶ

2016/11/7
ハロウィーンのイベントで仮装してはしゃぐ子ども 

ハロウィーンのイベントで仮装してはしゃぐ子ども 

 米大統領選まで2週間を切ったある金曜日。近所のショッピングエリアでハロウィーンのイベントがあったので家族で出掛けた。
 到着すると、ジャック・オー・ランタンと呼ばれる、オレンジのカボチャ形お化けのバケツを手にした子どもたちが歩道にあふれている。「Trick or Treat(お菓子をくれないといたずらするぞ!)」と言いながら、あめやチョコレートバーなどをうれしそうに受け取る。
 わが家の子どもは、着く前から大はしゃぎ。吸血鬼のコスチュームに身を包んでイベントに臨んだ。例年なら魔女やお化け、あるいははやっているキャラクターに仮装する子どもが多いのだが、今年は何と、共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏に扮(ふん)した小学生がいた。
 黒いスーツに米国旗のネクタイを着用し、なかなかの立ち居振る舞い。いろいろな臆測を呼んでいる例の髪形付きの赤帽子には「Make America Great Again(米国を再び偉大に)」の文字があった。彼を支持する保護者が選んだのだろう。
 大統領候補者を風刺したり、批判したりするのが自由であるのは、いかにも米国らしい。では、実際にトランプ氏が世界で最高の権力を誇る「米国大統領」に就任する可能性はあるのだろうか。私見だが、最後の直接対決となった西部ネバダ州ラスベガスで開かれた10月19日の第3回討論会後は、トランプ氏のサインが住宅街や幹線道路沿いで倍以上に増えたようだ。根強い支持者がいるのは間違いない。
 一方で知人たちに選挙の行方を聞くと「米国は全ての人にとって開かれた場所。(移民を排斥する)トランプ氏を支持できない」「彼の発言は常に相手の揚げ足を取っているだけだ」という声が多い。隣人は「はっきり言って今回は消去法的な選挙」と言う。
 報道によると、最新の世論調査は民主党のヒラリー・クリントン氏が優勢という。だが、クリントン氏が国務長官時代に公務で私用メールを使っていた問題について連邦捜査局(FBI)が捜査を再開したこともあり、両者の差は縮まるのではないか。英国が欧州連合(EU)離脱の可否を国民投票で問うたのと同様、結果はふたを開けるまで分からない。
 先日、小学校低学年の長女のクラスで選挙に関するチラシが配られた。投票者には、討論やメディアで候補者について学んだ上で選ぶ責任がある▽投票者は自分の意見と対峙(たいじ)する人を尊重しなければならない▽投票者は誇りを持ってリーダーを選ぶ―。選挙権を持つ誰もが責任を持った1票を投じなければならない。国民が誇れる大統領とは、クリントン氏かトランプ氏か。投票はいよいよ今月8日だ。(プーセンプ麻衣=ロチェスター在住)

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