リポーター発

フランス

フランス・街の広場にサンタの家

2017/1/4
オルレアンの広場で繰り広げられるイルミネーションは家族連れや恋人たちに大人気

オルレアンの広場で繰り広げられるイルミネーションは家族連れや恋人たちに大人気

 クリスマスが近づき、フランス国内の各地で、マルシェ・ド・ノエル(クリスマス・マーケット)が始まった。12月末まで毎日開かれる。特に有名なのが、首都のパリと、東部に位置する、ドイツとの国境近くの街ストラスブールのマーケットである。
 パリの中で一番大きなマーケットは、凱旋(がいせん)門とコンコルド広場を結ぶシャンゼリゼ通りのものである。色とりどりのイルミネーションが飾られ、そこに小さなお店がたくさん並んでいる。ほかにも、パリ市内の多くの場所で、マーケットが催される。
 一方、ストラスブールは木組みの建物が立ち並ぶことで知られるとても古い街。そのおもむきで街全体がクリスマスムード一色に染まっており人気だ。マーケットの始まりは1570年と国内最古で、とても長い歴史を誇る。モミの木を使ったクリスマスツリー発祥の地でもあり、毎年多くの観光客が訪れている。
 しかし、わざわざ観光地まで行かなくとも、私が暮らすオルレアンでもクリスマス・マーケットが毎年開催されている。年々、豪華になっているようで、以前は街中の1カ所だけだったが、現在は3カ所の広場を使って、60ほどの小さなお店が並んでいる。クリスマスのデコレーション、クリスマスツリー、アクセサリー、洋服などがずらり。チーズやジャガイモを使ったフランス各地の郷土料理も並ぶ。
 マーケット以外にも、期間限定ではあるが、移動式のジェットコースターや観覧車、スケート場が街中に設置される。その観覧車だが、ボックスが全てむき出しになっている上、回転するスピードが速い。正直寒いし、上昇したときに外がほぼ丸見えなのでとても怖い。一緒に乗った子どもが興奮して立ち上がろうとするのだが、気を付けないと落ちそうになるほどだ。
 他にも子どもが楽しめるようにと、まばゆいばかりの光のショーや、彼らが憧れるサンタさんの家がある。このサンタさん、子どもたちの学校がない週末などは決まった時間にずっと家の中にいる。お金を払えば家に入ることもできて、記念写真を一緒に撮らせてくれる。サンタさんと並ぶ子どもの笑顔がうれしい。
 そして、クリスマスと言えばホットワイン。赤や白のワインにシナモン、クローブ、アニスなどのスパイスと、オレンジやレモンといったかんきつ系の果物を一緒に大きな鍋で煮た一品だ。会場いっぱいにいい香りが広がり、寒さが厳しい夜、飲むと体がとても温まる。毎年、この香りが漂うようになると、フランスで一番重要なイベントであるクリスマスがやって来た、そう感じるのである。(マリエ悦木嘉子=オルレアン在住)

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