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英国・全土に展開 パブの魅力
英国生活ではパブは欠かせない存在である。パブとは「Public House」の略。その数は英国全土で5万軒以上あるといわれている。その大半は国内六つのビール会社いずれかと契約する系列店である。どの会社とも契約をしていない店もあり、フリーハウスと呼ばれる。ここでは系列を超えたビールを思う存分楽しめる。
英国のビールは大きく分けて、上面発酵の「エール」と下面発酵の「ラガー」の2種類。エールにはビター、スタウトなどがある。世界中にファンがいるアイルランド生まれの黒ビール、ギネスは「エール」である。
英国で40年近く暮らす経験からパブは3種類に分けられると思う。まず都会の町中にあるパブ。サラリーマンが仕事帰りに一杯引っかけたり、待ち合わせに使ったりすることが多い。午後6時から8時ごろまでは店外に人があふれるほどなのに、午後8時を過ぎると店内で着座ができる。
二つ目は町中心部から少し外れた場所にあるパブ。こちらは客層が中年男性ばかりなので少々むさ苦しいかもしれない。英国の夕食時間は午後6時から6時半ぐらいが一般的。だから、労働者は勤務が終わると真っすぐ家に帰り夕食を済ませる。そして、パブへ出向いて時間を過ごすわけだ。
三つ目は、郊外のパブで、いろいろな食事を提供してくれる。もっとも周辺にはレストランがほとんどないので、必然ではあるのだが。私も田舎に行くと、パブで夕食を取ることが多い。
カウンターで飲み物を受け取る時に清算する「Cash on delivery」スタイルもパブの特徴だろう。一昔前はパブの内部が複数に仕切られており、労働者階級は「Public Bar」、中流階級以上は「Saloon Bar」に分かれてビールを楽しんだ。入り口も別々だった。現在では、こうした区別はないが、入り口が二つある、昔の面影を残すパブは数多く残る。
最近見たビールのコマーシャルで面白い作品があった。犬の散歩をしていた主人が風邪をひいてしまい、妻が散歩をするのだが、家を出ると犬がどんどん進んでなぜかパブに着いた。犬が店内に入ると注文もしないのにビールが出てきた。主人の「悪行」がばれたわけだ。しばらく笑いが止まらなかった。
私も会員の英国広島県人会は毎月、パブに集まって親睦を深めている。1杯目はビールだが、その後、ワインへ進むことが多いのはご愛嬌(あいきょう)だ。地元紙の報道によると、世界のビールの生産量は日本が7位で英国が8位。日本が上位なのは意外だろうか。皆さんも、英国へ来られたら、ぜひパブへ足を運んでその魅力に触れていただきたい。(渋谷英秋=ロンドン在住)
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