リポーター発

イタリア

イタリア・日本アニメに高い関心

2017/4/25
日本のアニメーション映画が見られる映画館は連日大盛況

日本のアニメーション映画が見られる映画館は連日大盛況

 トリノの中心部で4月6〜8日、「第21回Cartoons on the bay」が開かれた。若年層を対象とした国際的なテレビ用アニメーションとクロスメディアのフェスティバルである。この祭典は、1996年、イタリアの国営放送局RAIが始めた。
 当初は、イタリアのアニメーションを広く紹介する場として始まったが、現在では、アニメーションだけでなく、クロスメディアの祭典として、世界中から放送局や専門家が参加する一大イベントとなっている。特筆すべきは、子どものためのプログラムが充実していることだろう。900人以上が参加できる小・中学生のための演目が用意された。
 そして、毎年楽しみなのが招待国からの作品鑑賞である。ことしの招待国は日本であり、大いに盛り上がった。日本からもたくさんの著名人が会場を訪れ、講演や記者会見が連日開催された。初日にあった公開会談では、大ヒットアニメ映画「君の名は。」のプロデューサー川口典孝さんや、数々の人気TVアニメを手掛ける制作会社「アニプレックス」の柏田真一郎さんといった、現在の日本を代表する人が登壇した。
 また、広島国際アニメーションフェスティバルのフェスティバル・ディレクターである木下小夜子さんも登場し、アニメ界の将来について熱い意見を述べた。特に川口さんの「これから10年かけて将来のアニメ界を担う若手を育てる」との発言には会場から大きな拍手が起こった。イタリアのジャーナリストからも、日本のアニメ市場や将来について多くの質問があり、関心の高さをうかがわせた。
 別の会場では、欧州でも大人気のTVアニメ監督の渡辺真一郎さんや、作品が米映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞の短編アニメ部門の候補になったアニメーション作家の山村浩二さんの講演会もあった。こちらも大盛況だった。
 フェスティバル期間中の3日間は日本のものも含むアニメーション映画・短編の上映会が大盛況。「君の名は。」や宮崎駿監督の「風立ちぬ」、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」といった過去のジブリ作品だけでなく、庵野秀明氏が脚本・総監督を務めた映画「シン・ゴジラ」までもが全て無料であった。会場の映画館には長蛇の列ができていた。(和田忍=トリノ在住)

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