リポーター発

ドイツ

ドイツ・小学校入学 準備忙しく

2017/5/15
デパートの売り場にずらりと並ぶランドセル。子どもは大はしゃぎだ

デパートの売り場にずらりと並ぶランドセル。子どもは大はしゃぎだ

 私が暮らすドイツでは9月から新年度が始まる。わが家には、ことし小学生となる6歳の長男がいるのだが、ここ1、2カ月は入学に向けた準備や手続きなどで忙しい日々だった。先日、入学予定の公立小学校でオリエンテーションがあり、一緒に参加した。
 この日は1年生を担当する教師たちによる30分ほどのミニ授業があった。長男たちは9月から実際に使う教室の机に座り、初めて小学校の授業を体験した。アルファベットと数字を少し学んだようだ。私たち保護者はその間、配布された入学書類に必要事項を記入した。
 あれこれ項目があるが、お国柄を反映しているものも。例えば、授業で宗教を選択する場合、プロテスタントかカトリックかをあらかじめ決める。キリスト教が国教であるドイツならではである。また備考欄に同じクラスになりたい友達を2人まで挙げられる。私は迷わず、長男の大親友2人の名前を書いた。
 もっともクラス分けは、集団登校を効率的にするため、ご近所同士が一緒になる確率が高いそうだ。さらに、人種や宗教的背景、性別などが偏らないようにし、児童の希望もある程度考慮した上で決められるらしい。ドイツの小学校は1年から4年までの4年間である。クラス替えはなく、卒業まで同じ仲間と机を並べる。
 本年度の入学者は例年よりも少し多く、100人前後だそう。約25人のクラスが4組つくられる。日本と比べると、少人数制のようだが、ここドイツでは1クラス20人以下が理想とされている。人数が多いと、授業が成り立つのかと、不安がる親も少なくない。
 目下のところ、子どもの間は、ランドセルの話題で持ち切りだ。オリエンテーションに一足早くランドセルを持参した子どももいた。この時期、デパートなどには何十種類ものカラフルなランドセルが所狭しと並ぶ。男の子は車やサッカー、女の子は妖精やお姫様などが人気を集める。はやりのキャラクターも多く出回るので、選ぶのに苦労するのは日本と同じだ。
 長男は新生活に胸を弾ませているようだが、今までと全く違う生活リズムになじめるかどうかの不安もある。給食付きで午後も授業がある日本では考えられないだろうが、一般的にドイツでは毎日児童が午後0時半には帰宅する。当然、お昼ご飯は自宅で食べることになる。
 給食付きで午後3、4時まで授業がある「全日制」と呼ばれる制度も導入されているが、地区によってばらつきがあり、私が住む学区で実施されるのは1、2年先の予定だ。親も子どもも大きな変化を迎える小学校入学。期待と不安が入り交じる日々が続く。(宮武加苗=シュツットガルト在住)

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