リポーター発

トルコ

トルコ・魚介豊富 エーゲ海の味

2017/6/13
店員が運んでくるたくさんのメゼ。見ながら注文するのも楽しみの一つだ 

店員が運んでくるたくさんのメゼ。見ながら注文するのも楽しみの一つだ 

 トルコの料理は、ドネルケバブやシシケバブなどグリルの肉料理のイメージが強いだろう。だが、意外なことに、場所が変わると、実にヘルシーな料理を食べることができる。
 旅をしていると内陸特有の肉、小麦粉を使ったパイやピデなどに次第に飽きてきて魚が無性に食べたくなる。そんなときは、西部のエーゲ海沿岸を訪ねる。魚介類が豊富で野菜、野草をオリーブオイルやレモン、果物酢で調理した種類が多い。素材を生かすためシンプルな調理法が大半で胃にも重くない。
 エーゲ海沿岸には、さまざまなリゾート地が多い。特にイズミル県のチェシュメからはキオス島、バルケシル県のアイワルクからはレスボス島といったギリシャ領の島々が目と鼻の先に見え、ムーラ県のボドルム、ダッチャなどは国内リゾート地の代表的な場所として知られる。
 トルコ人は別荘を持っている人がかなり多く、夏になると海水浴に訪れ、夏季の生活を楽しむ。エーゲ海沿岸は、地形が入り組んでいるために、大小いろいろな港がある。港には多くのレストランが軒を並べる。エーゲ海に落ちる夕日を眺め、海風を感じながら食事をする、まさに格別なロケーションだ。
 早速、料理を注文しよう。ウェーターが大きなお盆か台車に載ったメゼ(前菜)を運んでくるか、大きなショーケースの中に小さな器に盛られた20種類以上もの前菜が並べられている店が大半。色鮮やかで、どれを選ぶか本当に悩んでしまう。
 メゼは冷菜と温菜の2種類。冷菜ならハイダーリ(水こしヨーグルトと白チーズのディップ)、ファヴァ(そら豆のマッシュ)、バルブンヤ・ピラキ(うずら豆のトマト煮)。魚介類は、レブレッキ・マリン(スズキのマスタードマリネ)、ラケルダ(カツオの塩漬け)。生ウニもある。エーゲ海を象徴する野草として、海のアスパラガスと呼ばれるアッケシソウをゆでたもの(現地名・デニズ・ボルルジェスィ)、西洋タンポポの葉(同・ラディカ)、いらくさ(同・ウスルガンオトゥ)などが有名。生でもよいが、ゆでてオリーブオイルやレモン、おろしにんにくをかけてサラダ感覚でいただくとよい。
 その次は店員を呼んで温菜を注文しよう。ソーダ水に漬けてやわらかくしたイカのフライは絶品。ズッキーニのお焼き、エビの土鍋焼きなど、日本人の味覚に合うものばかり。メインのスズキやクロダイのグリルで締める。小魚のニシヒメジや7月に旬を迎えるパパリナという小イワシのフライも食べたい。国民酒の蒸留酒ラクは魚介類との相性が抜群で、生のルッコラやクレソンをかじりながら一緒に飲むといいだろう。
 エーゲ海地域は気候にも恵まれ、季節に応じた野菜や山菜、野草なども多いので、旬の食材が楽しめるのが大きな魅力。レストランごとにオリジナルの前菜もあるので楽しみたい。(コンヤ在住=岡崎伸也)

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