リポーター発

フランス

フランス・広島の日本酒 魅力発信

2017/6/22
広島県がセ・ボン・ル・ジャポンに出展したブースには県内各地の銘酒が並んだ

広島県がセ・ボン・ル・ジャポンに出展したブースには県内各地の銘酒が並んだ

 フランスには、日本文化の紹介やPRをするために置かれている日本の出先機関がいくつかある。今回は、その中の一つ、(一財)自治体国際化協会(クレア、東京)を紹介しよう。クレアは自治体の海外での活動や調査研究などを支援するために設立された機関。フランス、英国、米国、中国など7カ国に事務所を構えている。
 フランスでは、パリに事務所がある。フランス各地の自治体の情報収集や、地元名産品などの販路開拓などを考える日本の自治体が職員を派遣している。現在、広島、岩手、奈良、沖縄各県などから計11人が赴任し、その任に当たっている。
 広島県は、特に日本酒の販路拡大に力を入れている。広島はおいしい軟水で仕込まれる吟醸酒などの近代日本酒の発祥地であり、東広島市西条は伏見(京都)、灘(神戸)と並ぶ酒の三大銘醸地でもある。県は海外の中でも、特にフランスでの販路拡大に力を入れているようである。
 フランス人にとって、広島はとても知名度が高く、人気のある観光地であること。さらに世界遺産の厳島神社がある廿日市市とフランス西部のモン・サン・ミシェル市が観光友好都市の提携を結んでいることなどがその理由だそう。さらに、フランスは芸術やファッション、食の分野において、世界的に情報を発信する流行のトップランナーである。日本酒のブランドの価値を高めるのに、最適な国だと考えられているようだ。
 それではどのように、広島の酒をPRしているのかというと―。パリで開かれる日本の文化を紹介する一大イベント「セ・ボン・ル・ジャポン(C’est bon le japon)」や、日本酒を紹介するイベント「サロン・ド・サケ(Salon du sak〓)」などでブースを出展し、個人や企業にその魅力を発信している。
 広島の有名どころの酒蔵をパネルなどで紹介し、来場者に酒を試飲してもらう。来場者には、もともと日本や日本酒が大好きな人もいれば、飲むのは初めてという人もいる。聞くところによると、皆さんが「おいしい!」と日本酒に舌鼓を打ってくれるそうだ。
 広島県は、数年かけてこの事業を進めてきたという。私はフランスに8年ほど住んでいるが、確かに昔と比べると、街中のスーパーや飲食店で日本酒を目にする機会が増えてきたように思う。これから、さらに日本酒の知名度が上がり、愛されるように願っている。(マリエ悦木嘉子=オルレアン在住)

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