リポーター発

アメリカ

米国・学校行事 保護者も参加

2017/7/26
歓声を上げながらゲームを楽しむ子どもたち 

歓声を上げながらゲームを楽しむ子どもたち 

 コンドミニアムのプールで子どもたちのにぎやかな声が聞こえ始めた初夏のミシガン州。娘たちが通う小学校の修了日間際に、クラスパーティー(お楽しみ会)が開かれた。昨年と同じくテーマは“ハワイアン”。娘たちは早々とレイやフラスカートをバックパックに詰め込み、前日から大はしゃぎだった。
 このパーティー、保護者も自由に参加できるのがみそ。校庭の端にあるピクニックコーナーを会場に、ウクレレをベースにしたハワイらしい音楽が流れ出すと会のスタート。ボランティアの保護者が果物と氷でスムージーを作り始める。
 この日の気温は30度。子どもは冷たい飲み物を片手に開放感に浸っている。おやつをいただいた後はゲームの時間だ。棒とロープで大玉シャボン玉作りや水風船のキャッチボール、リンボーダンスに挑戦し、大いに盛り上がった。そして最後に、子どもから担任へ感謝の気持ちを込めたプレゼントが手渡された。こうして一年を締めくくる楽しいひとときが終わった。
 年間を通して、ハロウィーン、クリスマス、バレンタインを含め4回ほどこうしたパーティーがあるが、企画から準備、片付けのすべてを学校に子どもを通わせる有志の親が担う。クラスママと呼ばれる統括役を中心に運営され、人手の確保には無料のボランティア登録サイト「Sign up genius」などが活用される。自分のスケジュールに合わせて、食べ物やゲーム係など、無理のない範囲で参加できるので効率的だ。
 パーティーや遠足、解剖実験といった単発のイベント以外にも、年間を通してボランティアをする機会がある。これらは年度初めに募るのだが、昼食時にカフェテリアで児童たちを監督するものから、読み書きや算数の授業のお手伝いをするものまでいろいろだ。
 米国には教育を全て学校任せにしない土壌がある。保護者に教育現場への参加を促す環境が整っているし、積極的に関わろうとする保護者も多い。保護者の援助があるから、担任は授業の準備など本業の教育≠ノ専念することができる。これ以上の相乗効果はないだろう。
 私も、1年間、読み書きボランティアをした。簡単な音読や読解、スペリングなどを隔週で1時間手伝う程度だったが、学校全体の雰囲気や授業の進め方、先生の人柄などを自分の目で確認できた。子どもの様子を把握できたのが一番の利点だったと思う。
 近所に住む子育ての大先輩が満面の笑みで話してくれた「子育てを振り返って学校のボランティアが一番楽しかった」という言葉が胸に残る。間もなく、わが家の新天地での生活も2年目が終わる。子どもには、引き続き、風通しのよい環境でのびのびと学校生活を送ってほしいと思う。(プーセンプ麻衣=ロチェスター在住)

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