リポーター発

アメリカ

米国・ハワイ島 頂の景色圧巻

2017/8/7
マウナケアの山頂から見た御来光。何千年も変わらない景色に息をのんだ 

マウナケアの山頂から見た御来光。何千年も変わらない景色に息をのんだ 

 ハワイでの留学生活が2カ月ほど過ぎたころ、オアフ島にある私が通うハワイ大学では、1週間のスプリングブレークが与えられた。短期間の春休みという感じだろうか。この休みを利用してハワイ島に2泊3日で旅行に出掛けた。
 ハワイ島は四国の2分の1の面積とよく表現されるが、他のハワイ諸島の島々と比べると何倍もの大きさだ。地元住民からは、「ビッグアイランド」という呼び方で親しまれている。ハワイ島の名産コナコーヒーやマカダミアナッツ、そして、雄大な営みを見せる火山が有名な島だ。
 ハワイ島の観光は交通手段の確保が命である。観光客が多く、交通網が発達しているホノルルがあるオアフ島に比べ、まずバスの便数が少ない。そのため、移動の大半はタクシーを使った。道中、行き交う車も少なく、一度も渋滞に巻き込まれなかった。渋滞が当たり前のオアフ島と比べ、のどかだなあと感じた。
 今回、二つのツアーに参加した。ハワイ島一周と標高が約4千メートルあるマウナケア山での天体観測だ。一周ツアーは島内の主な観光地をバスで巡った。「ビッグアイランド キャンディーズ」といったハワイ島発のお菓子の工場や、ヒロにあるレインボーフォール、ハワイ火山国立公園など見どころたっぷりだった。車窓には島の豊かな自然が広がり、移動中の時間すら充実していた。
 天体観測ツアーは、山頂付近にあるビジターセンターから星空と朝日を眺める内容。早朝の午前2時から始まったが、その寒さといったら常夏のハワイにいるとはとても思えないほどだった。ただ星空の美しさは圧巻。天の川やたくさんの星座を肉眼で見ることができた。カメラではなく、この景色をしっかりと心に焼き付けた。
 しばしの星空観測が終わると、今度は車で山頂へ移動した。到着した午前5時すぎには、すでに辺りは明るく、山頂の眼下には雲海が広がっていた。幻想的な景色はまるで天国にいるようだった。
 寒さを耐え、日の出を待つこと数十分。厚い雲の上から力強くオレンジ色に輝く太陽が現れた。寒さを忘れるほどの絶景で言葉が出てこない。何度も記念撮影をした。
 オアフ島とは違ういくつもの顔を持つハワイ島。その魅力は体感してこそ初めて分かるものではないか。都会の喧噪(けんそう)を離れ、悠久のときを刻む雄大な自然に抱かれたい人がいたら、ぜひ訪れてほしい。(小西望)

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