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英国・夏の音楽祭 安い入場料
今年も英国の夏の風物詩プロムス(Proms)が始まった。世界で活躍するオーケストラや音楽家たちが演奏を披露するクラシック音楽の祭典である。7月14日から9月9日までが開催期間だ。
ロンドン市中心部にある会場のロイヤル・アルバート・ホールが会場。円形の空間に一歩踏み入れると、タキシードやイブニング・ドレスに身を包んだ紳士淑女からTシャツにジーンズ姿の若者が交錯する。
古典の名曲はもちろん、現代音楽やミュージカルまで、幅広くあらゆる音楽を一日最低6ポンド(約850円)で楽しめるのが、ロンドンが世界に誇る音楽祭プロムスの一番の魅力であろう。日本ではまず考えられない入場料である。
出演者を見てみよう。大きな注目を集めているのがイスラエルの指揮者、ダニエル・バレンボイル。自身が音楽監督を務めるドイツのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を引き連れての公演であり、非常に人気が高いようだ。
ハンガリー出身のピアニスト、アンドラーシュ・シフも注目株である。さらに世界的に有名なオーストリアのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を、英国出身のダニエル・ハーディングが指揮するのを楽しみにしている音楽愛好家も多いことだろう。
今年のサブタイトルとなっているのが「ロシア革命100周年記念」。関連するショスタコービッチやプロコフィエフなどの多くの演目が予定されている。
日本でも人気のある、ロシア出身の指揮者バシリー・ペトレンコはノルウェーのオスロ・フィルハモーニー管弦楽団と演奏する。テーマは1917年の10月革命だそう。めったに演奏されないというプロコフィエフの「10月革命20周年の為のカンタータ」が演目にあり、話題を集めそうだ。
2004年に16歳の若さでBBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤーで優勝して以来、各国のそうそうたるオーケストラと共演を重ねる人気のバイオリニスト、ニコラ・ベネッティがウェールズ交響楽団と演奏するのも楽しみだ。
プロムス最終夜はロイヤル・アルバート・ホール以外も会場となる。すぐそばにある広大なハイドパークでは野外コンサートが催される。プレゼンターは英国ミュージカル界の大御所マイケル・ポール。「アローン・アゲイン」のヒット曲で知られる英国のシンガー・ソングライター、ギルバート・オサリバン、バス―バリトン歌手のプリン・ターフェル、エレイン・ペイジたち、多彩な顔ぶれが出演する。
公園でビールやワインを飲みながら、みんなで音楽のひとときを楽しむのは英国ならではの風景だと思う。英国の文化の懐の深さを実感する季節でもある。(渋谷英秋=ロンドン在住)
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