リポーター発

フランス

フランス・防犯で幼児ら送迎義務

2017/10/4
掲示板で子どものクラスを確認する母親

掲示板で子どものクラスを確認する母親

 9月初旬、フランスで新学期がスタートした。私の子どもたちも、長女が小学校、次女が幼稚園に進学し、新たな生活を送っている。
 フランスの学校には、日本では当たり前の入園式や入学式というものがない。新学期の初日、学校に行くと掲示板にクラス分けの紙が張ってある。それを確認して教室に行き、すぐに授業が始まる。卒園式や卒業式もないので、一年中、いつもと変わらぬ風景が続く。
 ただ入学前の準備は多少ある。小学校の場合、準備品のリストをもらい、入学までに自分たちで必要なものを用意しておかなければならない。何が必要かというと、緑と黒のボールペン▽サインペン▽色鉛筆▽1人用のホワイトボードなどである。
 ちなみに国から毎年、1人当たり準備金として約300ユーロ(約4万円)が支給されるので個人の負担はほとんどない。日本のようなランドセルはなく、通学用にリュックサックやキャリー付きのかばんをそれぞれが用意する。
 通う期間は、幼稚園が3年、小学校が5年、中学校が4年となっている。日本と同様に小学校と中学校が義務教育だが、幼稚園は行っても行かなくてもいい。しかし、幼稚園は小学校の準備期間として通うのが一般的だ。アルファベットなど簡単な読み書きを習い、小学校と合わせた8年間で一貫した教育がなされるためのようだ。
 日本もそうだが、フランスでも、公立の学校に行く場合は、住居地によって学区が決まっている。ただ、幼稚園と小学校は送迎が義務付けられている。それが日本との大きな違いだ。キックスケーターや自転車で通う児童たちでさわがしい朝の通学風景はフランスではおなじみだ。
 また、幼稚園は送迎者が教室まで入れるが、小学校の場合、一緒に行けるのは門の中まで。特に迎えのときは先生が必ず保護者の顔を確認して、1人ずつ子どもの名前を呼んで引き渡す徹底ぶり。誘拐事件などに巻き込まれないよう、防犯対策がしっかり取られている。
 長女は初日から楽しんで学校に通い、毎日わくわくしている。一方の次女は最初の数日間は泣いていたが、今ではだいぶ慣れたようである。彼女たちにどんな楽しいことが待っているのだろうか。子どもの成長が本当に楽しみだ。(マリエ悦木嘉子=オルレアン在住)

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