リポーター発

ドイツ

ドイツ・男性 積極的に育児参加

2017/10/16
父親と一緒にお泊まり会のイベントを楽しむ園児

父親と一緒にお泊まり会のイベントを楽しむ園児

 ドイツでは、父親が積極的に育児に関わることが決して珍しくない。育児休暇の取得は比較的容易で、時短や自宅で働ける環境も整っている。そのため、子どもと関わる時間がたくさん取れるのだ。
 赤ちゃんの遊戯教室、学校行事や習い事などの活動で父親をよく見掛ける。PTA役員が全員男性だったという話も聞いたことがある。ドイツでは、「イクメン」という言葉がないぐらい、父親が育児に参加することが、ごく当たり前の日常風景なのだ。
 6歳の長男が通っていた幼稚園でも、子育てに非常に積極的な父親がいた。PTA役員もしていた彼は斬新なアイデアで面白いイベントを次々と企画した。例えば、父親と子どもだけが参加できる「父親と子どもデイ」。父親が母親の小言や監視なしでわが子と思う存分遊ぶ間、母親たちにお茶やショッピングなどを楽しんでもらうという企画。とても好評だった。
 年長組の園児を対象としたお泊まり会では、彼が企画から準備、運営のすべてを担当する活躍ぶりだった。就寝用のマットをレンタルし、バーべキューやキャンプファイアに必要な物の買い出しをすべて1人でこなした。
 夜はサポーターとして私の夫ともう一人の父親も加わり、男性3人が寝付けない子や夜中に泣きだす子のお世話、トイレの付き添いなどをしたそうだ。参加した園児たちはみんな大満足だったようだ。付き添いの親が全員男性だったというのも、園児の記憶に残るであろう。
 子育てに積極的な男性が多い一方で、教育現場、特に幼稚園や小学校では、教師の大半が女性なのはドイツも日本と同様だ。女性が得意とするきめ細かい視点や配慮は子どもの教育に欠くことはできない。しかし、時には男性の大胆な探求心と行動力が、失敗を恐れず、新しいことに挑戦する子どもの力を育てるのではないかとも思う。
 聞くと、特に男子の児童・生徒は、女性教師と衝突するケースが多いようだ。学校以外の場所で父親が主催する行事などに参加し、普段とは違った視点で物事を捉える。そして、多様な価値観があることを体験すれば、こうしたことも減るのではないかと思う。そうした経験を積み重ねることによって新しい自分を発見し、肯定的な自己評価につながってくれればうれしい。(宮武加苗=シュツットガルト在住)

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