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英国・公園に広島ゆかりの桜
私は昨年の秋から、ロンドン大ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の大学院に通っている。メイン校舎のあるブルームズベリー地区は、UCL以外にも、建築で有名なAAスクール、アジア・アフリカ研究に特化したSOASなど、学校の多いエリアだ。
大規模な鉄道駅と、大英博物館に挟まれている立地からか、観光客向けの大型ホテルも多い。そんなロンドン中心部でありながら、このエリアには「〇〇スクエア」と名の付く小さな公園も多く、都会の喧騒(けんそう)を忘れさせてくれる。公園は当初、住宅に付随し、開発された庭園だったが、周囲の発展とともに形を変え、現在そのほとんどは一般に開放されている。
ブルームズベリーの一角には、タビストック・スクエアという公園がある。英国医師会の建物や、チャールズ・ディケンズも住んでいたタビストック・ハウスに隣接している。この間の道路は、2005年のロンドン同時テロでは2階建てバスが爆発し、多くの死傷者を出す悲劇の現場となってしまった。報道でその名前を目にした人もいるかもしれない。
実はこの公園には、広島にゆかりのある桜が植えられている。1967年8月6日、カムデン区長により、原爆犠牲者を悼んで植樹されたものだ。ようやくロンドンに春らしい陽気が訪れた4月下旬、公園をのぞいてみると、ちょうどこの桜が立派な花を咲かせていた。
寒い雨の日が続いた後の急な好天・高気温で、みんなが気持ち良さそうに久しぶりの日光の恩恵を受けていたこの日。緑の茂ってきた公園の中で、鮮やかなピンクのヤエザクラはひときわ目立っていた。木の下のベンチで読書する人や芝生を走り回る子ども…。思い思いにこの場所での時間を楽しんでいた。
タビストック・スクエアにはその他にも、国際平和年に植えられたカエデの木や、マハトマ・ガンジーの像など平和にまつわる記念物がある。また、今回調べて初めて知ったが、毎年8月6日にはこの木の元で、広島・長崎の原爆犠牲者を悼み、平和を祈るイベントも開かれているようだ。今年の夏は足を運んでみたいと思う。(浜家尚美=ロンドン在住)
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