リポーター発

フランス

フランス・無理せず楽しむ発表会

2018/7/30
発表会で歌を披露する子どもたち

発表会で歌を披露する子どもたち

 フランスの学校は9月に新学期がスタートし、7月上旬に終了する。その後に2カ月近い、長い夏休みに突入するのだが、その前に学校で発表会とバザーが開かれる。発表会は幼稚園や小学校などであり、これが終わると1年が終わったなと実感する。
 私のところは幼稚園と小学校に子どもが通っている。学校以外でも、習い事はたいてい6月に発表会が開かれるため、この時期は予定のやりくりが結構大変となる。
 学校の発表会はクラスごとに合唱や演劇などを披露する。日本でも発表会などで合唱や演劇をしたことはあるが、日本のそれと比べると、フランスはとにかくゆるいのが印象的だ。
 まず、みんなが入れるような体育館のような施設がないので、給食を食べる部屋や校庭で行われる。簡易なステージが作られ、子どもたちは自分が発表する直前に集合する。並ぶ場所も決まっておらず、集まった人から並ぶので、後から来た子どもは後ろに並ぶことになる。
 日本だと子ども全員の顔がしっかり見えるように先生方が段を作ったり、背が高い子が後ろに並ぶなど配慮があると思うが、フランスではそんなことはお構いなし。保護者も集まった場所で自由に立って見るので、早めに場所を取らないと子どもが見えない。
 服も、本番の数日前に色を指定されたが、当日、会場に向かうと、着せていない人が多くてばらばらだ。そして合唱が始まるとまたびっくりする。日本だと、子どもたちがきちんとそろうよう練習を重ねていると思うが、フランスは歌も個人個人が歌っているだけで全くそろっていない。
 発表会の後は、保護者が作ってきたデザートを売るバザーが開かれる。このデザートは自主的に作る。当日にならないと誰が作って来るのか分からない。さらに、作りたいものを好きに作っていけばいいので、保護者にしても負担が少ない。
 フランスはとにかく無理をしない程度に生きていくのが上手な国民である。それでも年度末の行事を子どもたちがしっかりと楽しんでいたので、親としても一安心だった。(マリエ悦木嘉子=オルレアン在住)

この記事に対するコメント
一覧

  • コメントはありません

  • この記事にコメントするへ
  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

記事一覧