リポーター発

フランス

フランス・校外学習 自由で緩やか

2019/2/4
幼稚園に通っている次女の付き添いで行ったリンゴ狩り

幼稚園に通っている次女の付き添いで行ったリンゴ狩り

 次女が通っている幼稚園の年中のクラスでリンゴ狩りに行くことになり、付き添いで参加した。行くのは、娘のクラスと隣のクラスの2クラスで、先生以外にボランティアで4人の保護者を募っていた。こうした場合、大人は行きたい人が行けばいいので、親としては気持ちが楽だ。日本では、学校のイベントなどはみんなが平等に手伝わないといけないと聞くが、そういうのは一切ない。誰が行っているのかも、ほとんどの人は把握していない。
 リンゴ狩りの場所に着くと、大人1人に対して子ども4人の面倒を見るように振り分けられた。広いリンゴ畑で、子ども用は、落ちているきれいなリンゴだけを拾っていいという決まりになった。子どもたちの様子を見ながらリンゴを拾い、ふと周りを見ると、次女の担任の先生はリンゴを食べていた。そのあたりも自由で、食べたいのならば食べればいいし、誰も他の人のことは気にしない。たくさん拾ったリンゴは幼稚園に持って帰り、次の日にみんなでケーキを作って食べたという。
 フランスではこのような校外学習はたびたび開かれるが、クラス担任の先生が決めることが多い。日本だと学校全体、または同じ学年は同じ場所に行く。もし同じ場所に行けないときは、同等の場所が計画されるだろう。フランスではクラスによって行く所も、あるいは行くのか行かないのかも変わってくる。
 小2の長女が幼稚園の時は、年に数回、クラスで映画館に映画を見に行ったが、次女は今まで一度も行ったことがない。フランスは幼稚園も小学校も日本のような広い校庭や体育館、プールがないので、体育の授業をする際はどこかの施設に行くことになる。これも同じく、長女はプールやジムに通ったが、次女は一度も行ったことがない。
 長女と同じ小2で、他の学校に通う子どもは、授業でラグビーをしているそうだが、長女はやったことがない。長女の小学校でも、昨年は近くにあるスケート場にみんなで通ったが、今年は行っていない。同じ幼稚園、学校でこれだけ違うと、日本だと子どもは残念がり、親からクレームも出ると思うが、フランスではそういうことに関して、怒っている親はほとんど見たことがない。
 校外学習では必ず引率の保護者を募る。だけど、当日朝になり、来るはずだった保護者が急に来られなくなり、学校に行ってみると「中止」になっていたということもよくある。そういう時でも特に連絡はない。学校に行って初めて、中止を知るありさまだ。日々生活していると、フランスは本当に個人主義で、日本はみんなが平等だとすごく感じる。(マリエ悦木嘉子=オルレアン在住)

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