リポーター発

フランス

バカンスは意外と地味に…   マリエ悦木嘉子

2013/8/12

 フランスに夏の長期休暇(バカンス)シーズンがやってきた。法律で年5週間の連続バカンスが認められている。一般家庭では大半が夏に2、3週間の休暇を取る。そして、学校、企業、商店などの多くは8月、長期休暇に入り、都市の経済活動は休眠状態になるほどだ。身近な人たちのバカンスを紹介する。

 夫の勤める会社の上司や同僚も順番にバカンスに入る。ある上司は田舎の山の中のアパートを借りて、家族と一緒に過ごすそうだ。湖で釣りをしたり、散歩コースをウオーキングしたりして一日中、自炊しながらのんびり。

多くの人がバカンスに出かけ、人通りの少ないオルレアンの街の中

多くの人がバカンスに出かけ、人通りの少ないオルレアンの街の中

 マイカーを持っている同僚は長期ドライブに出掛ける。どこまでも車で移動し、ベルギーやオランダなどヨーロッパ大陸を走破する計画だ。友人一家は車で十数時間かけてアルプスまで行くと言っていた。いずれにしろ、費用はたいしてかからないという。

 電車や飛行機で行楽地に向かう人もいる。フランスは日本と比べると、電車の運賃が驚くほど安い。広島―東京間(約680キロ)のJR新幹線「のぞみ往復早特きっぷ」は約3万円だが、パリ―マルセイユ間(約670キロ)の高速鉄道(TGV)切符は往復約100ユーロ(1万3千円)で買える。
 
 ラッシュアワーなど混雑時間帯を避けると、さらに半額以下でチケットが手に入る。私の友人もTGVを利用してマルセイユに行き、一家4人で海の近くのアパートを借りてバカンスを楽しむという。

 日本人の友人は古里に帰国する人も多い。私たち家族は、今夏は帰省せず、今月下旬から来月初旬にかけて南仏の地中海に面した港町トゥーロンに行く予定。夫の友人の家に1週間ちょっと滞在させてもらい、フランスのバカンスらしく、海辺でのんびり過ごすつもりだ。

近所のほとんどのパン屋さんがバカンス中

近所のほとんどのパン屋さんがバカンス中

 フランスのバカンスといえば、映画で見るような豪華ホテルに宿泊し、カジノへ出掛けたり、ヨット遊びしたりする超豪華な過ごし方が紹介されることも多い。しかし、それはほんの一部のお金持ちがすることで、一般家庭ではない。それでもバカンスは1年間の最大の行事。いろいろと工夫しているようだ。 (オルレアン在住)

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