リポーター発

フランス

【フランス】 教科書 代々受け継ぎ使う

2019/10/22
学校から借りて、自分でカバーを付けた教科書

学校から借りて、自分でカバーを付けた教科書

 9月になってフランスは新学期が始まった。私の2人の娘も、小学3年と幼稚園の年長にそれぞれ進級した。
 フランスの学校は、担任の先生が授業で使う教科書やテキストを指定する。同じ学校の同じ学年でも、クラスによってやっていることは全く異なるのである。
 長女は小学校に入ってからの2年間、一度も教科書を使ったことがなかった。先生は必要なテキストを印刷したりコピーしたりしたものを配り、長女はそれをノートに貼って勉強をしていた。違う学校に通っている友達の子どもは、1年目から教科書を配布され、それに合わせたワークブックを自分で購入するように指定され、それで勉強していたそうである。
 長女は小学校3年目の今年、初めて教科書を借りてきた。そうなのだ。実はフランスでは教科書はもらうものではなく、借りてくるものなのだ。
 しかも新しいものではなく、代々使われていたものが配布される。そのため、基本的に教科書に書き込みをするのは禁止である。しかし禁止されていても、時々書き込まれている。また、ボロボロになったものもある。それは運次第だそうだ。
 教科書を借りてきて、まずしないといけないのは、透明なカバーを付けることである。スーパーなどの文房具を売っているコーナーには、ノートや鉛筆、ファイルなどに並んで、透明なシートがロール状で売られている。各家庭でそれを買ってきて、まずは前の年に使っていた人が付けていた透明のシートを剝がし、付け直さなければならない。その上に、名前を書いたシールを貼るのだ。
 初めて透明なシートを貼り替える作業をしたが、次の人のことを考えて、きれいに貼っている子もいれば、セロハンテープをベタベタと直接教科書に貼っている人もいた。そのセロハンテープを剝がして貼り替えたら、既に教科書はボロボロである。日本の新しい教科書が懐かしくなった。しかし、物を大切にするという姿勢は見習うべき点でもあると思う。
 今までは、算数と国語(フランス語)の勉強がメインだったが、教科書を見ると、今年は、理科や社会もするようだ。一気に内容が難しくなり、パラパラッと教科書をめくってみると、フランスで教育を受けてない私にとってなかなか難しそうであった。どんどん成長していく子どもたちが楽しみである。(マリエ悦木嘉子=オルレアン在住)

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