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アメリカ

【米サンディエゴ】広島に合わせ平和式典

2019/11/20
日本時間の8月6日にサンディエゴで開かれた世界平和式典

日本時間の8月6日にサンディエゴで開かれた世界平和式典

 私がベースを置く米カリフォルニア州サンディエゴは、ロサンゼルスの南に車で約2時間、メキシコとの国境にあります。世界各国の友人や同僚からは「いいな。『世界で一番すてきな都市』(The Finest City in the World)に住んでるね」とよく言われます。世界の各地に行くたびに、楽しいことや興味深いことは無限にありますが、サンディエゴに帰ってくると「うわ、やっぱりここが一番いいな」と、ホッとするのです。
 まず、気候がいい。真夏でも最高気温は25度前後です。たまに30度になる日があっても、地中海式気候でからっとしています。真っ青な空の下での日差しは強いですが、じめっとすることが全くありません。日陰はとても涼しいため、冷房がなくても快適に過ごせる日が多いのです。
 雨の日が少ないため、小中高の卒業式などはほとんどが屋外です。雨天順延などという概念は南カリフォルニア人には全くありません。学校のランチエリアもほとんどが屋外です。
 冬は温暖で、時には1月に気温24度の晴天に恵まれることもあります。そんな日は、ビーチや景色の良い公園などでピクニックやバーベキューをするのも最高です。
 厳しい雪嵐に見舞われて凍りついているボストンの企業の経営陣との電話会議に出た時のことです。「いいですね、サンディエゴは。まさかビーチにいるんじゃないですよね」と冗談で言われました。実は、その直前にプロサーファーのスポーツ心理を担当し、オフィスに戻る時間がなかったのでそのまま駐車場の車の中から電話会議に参加していました。「すみません。ビーチです」と言うと、「We HATE you‼(あなたなんか大嫌い‼)」と笑われました。
 私は、世界のさまざまな場所に行きましたが、2月にサーフィンとスノーボードが同じ日にできるところは、まだ他に知りません。
 サンディエゴ市の人口は全米で8番目に多く約145万人ですが、近辺を含んだサンディエゴ地域(Greater San Diego)は約350万人でかなり大きなメトロポリタンエリアです。広島市出身の私には、東京やニューヨーク、ロサンゼルスのように大きすぎず、辺ぴな小都市でもないサンディエゴがとても肌に合っています。
 美しい港を持つサンディエゴ市は横浜市と姉妹都市提携をしており、横浜市から寄贈された大きな寺の鐘のような「横浜友好の鐘」がサンディエゴ湾のそばの美しい公園にあります。私たちの非営利団体「サンディエゴ・ウィッシュ 世界平和を願う会」では、毎年日本時間の8月6日に世界平和式典を広島の平和式典に合わせて開催しています。午前8時15分にその鐘を鳴らして地元の青少年や各国からの参加者約100人と広島の歴史を思い、次世代のための平和な社会と人間性の向上を願います。
 サンディエゴは全米屈指の軍港都市でもあります。サンディエゴ湾でヨットや水上バイクなどに乗っていると、いきなり原子力潜水艦がぬーっと水面に現れることもあります。映画「トップガン」の舞台にもなりました。広島原爆の日に、大きな空母や飛び回る戦闘機を背に、特に若い世代が平和への思いを寄せることは、とても大きな意義があると思っています。(美甘章子=サンディエゴ在住)

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